『ポリスアカデミー』(84)(1986.6.2.)
新任の市長が、市警察の警察官採用基準から体格、性別、学歴などを全て撤廃。さまざまな人々が、警察官を目指して警察学校(ポリスアカデミー)へ入学する。
ラサール校長(ジョージ・ゲインズ)はこれを歓迎したが、ハリス教官(G・W・ベイリー)らは学校生を脱落させるべく、彼らに厳しい訓練を課す。そんな中、町で暴動が発生。学校生たちも鎮圧に駆り出されるが…。
ポリアカのメンバーは、女たらしの適当男マホーニー(スティーブ・グッテンバーグ)、心優しきのっぽのハイタワー(ババ・スミス)、銃マニアのタックルベリー(デビッド・グラフ)、声帯模写が得意なジョーンズ(マイケル・ウィンスロー)、小柄なフックス(マリオン・ラムジー)、ドジなファックラー(ブルース・マーラー)。
愉快で個性的なキャラクターの持ち主が集まって笑いを誘うが、実は一番面白いのはラサール校長かもしれない。
『ポリスアカデミー3 全員再訓練!』(86)(1987.1.8.)
シリーズものには裏切られることの方が多いが、このシリーズの場合は、何の思想も押し付けもなく、ただただばかばかしい笑いに徹しているところに好感が持てるし、おなじみのレギュラー陣が誰一人として欠けることなく出続けているのもいい。特にラサール校長(ジョージ・ゲインズ)が抜群だ。
今時、こんなに単純で、おかしさだけが取り柄の映画も珍しい。コメディと言いながら、無理に風刺を込めたりして、かえって難しくしているものが多い気がする。その意味でも、このシリーズが持つばかばかしさは貴重だ。
『ポリスアカデミー4 市民パトロール』(87)(1988.1.25.)
シリーズ4作目ともなると、さすがにマンネリ感は否めないが、このシリーズの良さは、全く押し付けがましい皮肉もなく、ひたすらドタバタに徹している点と、レギュラー出演者が誰一人欠けることなく個性を発揮し続けているところだろう。
まあ、映画館でロードショー料金を払ってまで見る映画ではないかもしれないが、こうしてビデオで見ることで、まるでテレビドラマのシリーズものを見ているような、軽い気持ちで見ることができる。そういう意味では、いかにもビデオ向きの映画だと言えるだろう。
ところで、「5」が製作されるようだが、どうやら女たらしの適当男マホーニー(スティーブ・グッテンバーグ)が抜けているらしい。そうなると、そろそろおしまいにした方が…という気もするのだが。
【今の一言】シリーズは7作まで作られたというが、さすがに自分は「4」で“卒業”した。
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