硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

はつこい、なんです。 9

2016-05-24 21:09:28 | 日記
甘いファースト・キス。ほんのり、ミントの香り、先輩の唇、とても、やわらかい。

どれくらいの時間、唇を重ねていたのか分からないけれど、身体がとろけてゆきそう。

先輩、抱きしめていた手を、エプロンの間から、伸ばして、シャツの上から、私のお乳を、

「あっ」

とても、ゆっくり、触ってきたんです。

「痛くない? 」

「うん……」

好きな人に触られる事が、こんなに気持ちいいだなんて。

身をゆだねていると、先輩ったら、私のエプロンを脱がせて、シャツのボタンを、慣れない手つきで、はずし始めたんです。

「いやっ」

少し体を固めたけれど、手を止めてくれない。

シャツのボタン、全部はずされて、ブラが露わになった、先輩、私の、お乳を弄びながら、キス。

今度は、舌を入れてきたんです。最初はとても驚いたけれど、絡め合ってたら、理性なんて、どこかにいっちゃった。

先輩の手、ブラの間から、直接、

「ああっ」

思わず吐息が漏れる。すごく、固くなって、敏感になってる。

お乳を弄んでいた手が、スカートの裾をまくり、ぎこちなく、入ってきた、私、少し足を開いて、導いちゃった。

太腿を撫でながら、さらに、スカートの奥へ。

「ううぅっ」

とうとう、さわれちゃった。恥ずかしいくらいに、濡れてる。

「……恥ずかしいわ」

先輩、かまわず、濡れたパンティの上から、突起した部分を、触るんです。

思わず声を上げそうになって、とっさに首に巻いていたタオルを噛んだ。

底の入り口から、どんどんあふれてきて、頭の中、鈍くしびれてる。

私、すごく、がんばってるのに、先輩ったら、おかまいなしに、パンティの間から、直接、指を入れてきたんです。

「ダメっ! 」

入口に、指をあてがわれた時、怖くて、少し抵抗したけれど、先輩の指、するりと私の中に入ってきた、初めての感覚。一人でするときとは、違った感じ、私、思わず先輩の腕、ぎゅって掴んだ。

「痛い? 」

私、目をつぶったまま、首を横に振った。


はつこい、なんです。 8

2016-05-24 06:56:59 | 日記
土曜の放課後、誰もいない美術室。もうすぐ、文化祭。

教室に、長くなった、日の光が、差し込んでる。首に巻いたタオルで、汗ばむ額を拭く。遅筆な私、独りカンバスに向ってた。

音楽室から聞こえてくる、吹奏楽部が演奏する「スペインの市場」っていう曲、いつの間にか、メロディを口ずさめるようになったわ。

ドアが開く、そこには折原先輩。

「あれっ、堀越、今日もいるのかぁ、今日は、みんな帰って、誰も来ないぞ」

「あっ、ごめんなさい。でも、私、遅れてると、思うから」

「そうかぁ、あまり無理すんなよ」

「ありがとうございます……。どうしても、上手く色が出せなくて、ここだけは今日中にやりきっておきたくて」

「どれ、見せてみて」

先輩、私の背中に立って、画をじっと、見つめる。すごく、ドキドキ。

「う~ん、そうだなぁ。ここ、ここに少し藍を足して影をつければいいんじゃないかな」

「藍ですか」

「うん。失敗してもナイフで削ればいいから、思い切ってやってみて」

「わかりました」

私、先輩の言われたとおりにナイフに藍をのせて影をつけてみる。

「うん、いいね。でも、こうするともっと良くなるんじゃ」

先輩、私の背から手を伸ばし、ナイフを持つ私の手を持つと、パレットの色を合わせ、びっくりするくらいのタッチでカンバスに色を落とした。

「あっ、これです、こうしたかったんです」

私、おもわず興奮。で、横を見ると、先輩の顔があったんです。

心臓が張り裂けそうになっていた。

「堀越さん」

先輩、真顔になって、私の耳元で囁いた。

「前から、言おうと、思ってたんだけど……」

「えっ、なっ、なんですか」

「好きです」

予期せぬ、突然の告白、すごくうれしいんだけど、訳が分からなくなっちゃった。

「でも、加藤先輩と付き合ってるんじゃ……」

「あれは、噂だよ。加藤には、好きな人がいるんだよ」

「……でも、私なんかで、いいんですか。私、可愛くないし……」

「僕は、堀越さんが……、好きなんだ」

先輩、そういうと、私の手からナイフを放して、パレットの上に置くと、後ろから、抱きしめたんです。

静まり返った美術室に二人きりなんて、入部した時いらいだわ。

緊張して、身体が固くなってる、なのに、心臓は高鳴って、すごく、恥ずかしいけれど、身体の底の入り口から、分泌するのがわかったんです。

「堀越さん」

軽く頬にキス、私、勇気を出さなきゃって、先輩の方を向いて、目を閉じた。