硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

はつこい、なんです。 最終話

2016-05-27 21:04:38 | 日記
「堀越さんは、いじわるだなぁ」

「……せんぱいだって」

私の身体、引き起こすと、また抱きしめて、甘いキス。

高揚する私達、先輩、私の唇からはなれると、耳元で、囁いたんです。

「……したい」

私、ここが美術室であることも忘れちゃって、

「うん。……いいよ」

って、言っちゃったんです。先輩、すごくうれしそう。

「ほんと! ありがとう。じゃぁ……、後ろむいて、机に手をついてくれないかな」

「えっと、こう……かな」

「うん」

先輩、スカートをまくると、パンティを、荒々しく、膝まで下した。

お尻が丸見えになっちゃった。私、すごく恥ずかしいのに、お尻を、ぎゅって掴んで、後ろから、あてがうと、一気に、入ってきたんです。

「痛いっ! 」

「ごめん。力はっちゃった」

「ううん。大丈夫だよ。でも、初めてだから、ゆっくり動かしてね」

「うん」

先輩が、私の中で、ゆっくり擦れる。最初は、痛みを感じたけれど、頭を突き抜けるような快感が、また。

私、タオルを口に含んで、漏れる声を我慢したんです。

二人とも、野生動物になったみたいに、無我夢中。

机がギシギシ音を立ててる。私、いつの間にか、机の上で、仰向けに寝そべって、突かれてた。

「もぅ、出ちゃいそうだ」

先輩、すごく、切ない声。

「私もっ! 先輩、いっしょにっ! 」

って、無意識に言葉が出ちゃった。

「堀越さん! 大好きだよ! 」

「先輩、大好きっ! 」

私の中に、先輩の、熱いものが注がれると、また、しびれるような感覚に襲われ、意識がどこかへ行きそうになった。

また、痙攣してる。先輩と私、つながってるのが、わかる。それは、今までに感じたことのない、絶対的な幸福感。

「ありがとう」

先輩、私から、ゆっくり、はなれると、優しく、起こして、抱きしめてくれたんです。私も、先輩の背中に手をまわして、

「ううん。私こそありがとう」

って、いうと、先輩、私の画を見て、

「ねぇ。堀越さん。前から思ってたんだけど、この作品、ひょっとして」

って、言うの。

私の作品、真摯にカンバスに向かう、男性の画。

「……うん。先輩だよ」