此処の夕食は早いときは5時30分ごろから配膳され、家にいたときより1時間くらいはやい。
従って、夜の時間が、長くなるわけで私はそれをテレビ視聴の時間と決めている。昼間はテレビを殆ど見ない。昨日は北朝鮮についての真面目な番組を見ていたので、今夜はもう少し柔らかい番組を見ようとリモコンでパチパチやっていた。
「気ままに趣味旅」と云う番組に行き当たった。しばらくすると、前に一度この番組を見たことを思い出した。先回は「北海道への旅」であったが、今回は「秋の日光」ということであった。
最初の被写体は、「華厳の滝」
プロの先生の作品は右側に紅葉や黄葉をとりいれ、中心に瀧を配置するという縦長の構図であった。生徒である二人の作品は縦長と横長に分かれたがビギナーの私が見ても断然縦長が良かった。
三人連れは瀧から10分くらいの中禅寺湖に移りボートの上から紅葉と湖を寫すことに挑戦する。水面の反射を取り入れると面白い写真が撮れるという。確かに個性的な作品の仕上がりになっていた。
最期は、二荒山神社《ふたあらやま神社》の紅葉の撮影。
紅葉の景色の中に建物を取り込むというアドバイスがあった。景色を中心にして、人物を取り込んだ写真も人気があったが、個人的な感じとしては、異質のものを二つ並べるのはとても難しいと思われた
。
30年も昔京都へ庭園を見によく出かけた。勿論紅葉の時期は毎年出かけていた。あるとき紅葉をバックにシャッターをお願いしたことがある。後で分かったことだがこの方はプロの写真家で私が持っている安物のカメラでシャッターをお願いするのは図々しいことだったと大いに恥じた。しかし何と親切に自分のカメラに撮った写真を数枚後程郵送して下さった。
その時紅葉は光が当たっている裏側から陽が出ているときに撮るとよいと教わった。あれからカメラの性能も取り方もいろいろなことが変わり、今その方法が良いかどうかも定かでない。(E)