かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

雪空の幻影。

2015-11-17 | 気ままなる日々の記録

   ただ今午後2時だというのに、雨が止んで、夕暮れのような曇り空、その上どこか薄寒い。今にも雪が降り出しそうな空模様である。まだ1か月早いとわかっていても、そう思えてくる。そういえば、僕は降りしきる雪の奥空を凝視していることが好きだ。

  次々と雪片を掃出し振りまいている空の奥に格子模様の和服にエプロンをかけて、子供の手を引いた母親の姿が見えてくる。よく見ているとその子供はどうやら僕らしい。母が突然「ホワイトクリスマスでもうすぐお正月だねえ」とか言い始める。僕はうっすら降り積もった雪に足跡を付けたくてちょろちょろ動き回っているが、終に足袋に雪が付きそれが溶け出して足が刺すように冷たくなった。母は「それご覧!じっとしていないから。すぐお家へ帰って足袋をかえましょう。」・・・・・・・。

  幻聴と幻覚かこんな光景がはっきり見えてくる。こんなことを思っていると初雪が待ち遠しい。(T)