僕は月・水。金と週3回リハビリを受けています。リハビリとは「社会復帰のための機能回復訓練」のことです。
ただし、何をしても壊れた脳は修復できないそうですから、主に筋力を強くして右半身だけで目的を達成するとか、適切な作戦が必要ですから脳外科の先生の監督下で「理学療法士」の資格を持った人の指導を受けて行います。理学療法士の資格は国家試験を受けて取得するようです。
僕が「君たちの「理学」の内容は何ですか?」と訊いたことがあります。ふつうは、理学の中に物理・化学・生物・数学を含めるからです。僕が聞いた人は「まあ、あえて言えば物理でそれも、せいぜいテコの原理ぐらいのものです」とこたえてくれた。
大学で必要科目の単位を取ると受験資格が取れて後は国家試験を受けて取得します。
この試験も競争試験ではなく、資格試験ですからそれほど難しくはありません。とのことでした。
全身の筋肉の分布やある運動をするのにどの筋肉が使われているかなど、
たはその逆でどの筋肉が弱いと何ができないかを見極める学力が必要ということのようです。僕がお世話になっている人は女性一人と男性二人です。三人とも30歳前後で大変お若い。
医者に往診があるように、あまり動けない患者さんの家まで出かけ筋肉トレーニングを指導することもあるようで忙しい毎日のようです。
さて、女性療法士のNさんがあるとき名古屋のさかえ町付近を歩いているとき、手押し車を押して足の悪いお婆さんが歩いておられたそうです。
Nさんは、それを見るとすぐに「チョット危ない」と思われたたそうです。
「あのお婆さんきっと、つまずいてこの方向に倒れる」と分かったそうです。
それから、5分も歩いていると予想通りお婆さんが倒れ、Nさんはそのお婆さんの体をサッと支え抱き起し、チョットアドバイスもされたそうです。実はそのお婆さんの後ろをお婆さんの子どもさんが歩いていて、Nさんに何度もお礼をいわれたそうです。Nさんは「私の体が、無意識に反応してお婆さんの近くによっていたまでのこと」「私も仕事が板についたわ」と笑っておられた。僕はこの話にいたく感動しました。後から分かったことだが、老人は反射運動が鈍いので倒れたときも捨て身で倒れるので脳震盪とか骨折も稀ではないそうです。確かにこのお婆さんも
Nさんが助けなかったら、救急車のお世話になったことだったでしょう。(T)