鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1579回】 数年前の好調企業の業績が振るわない

2015年04月28日 | 住宅コンサルタントとして
数年前に好調だった企業でも、2014年、2015年の業績は振るわないケースが非常に多いです。

もちろん住宅業界もそうなのですが、
例えばアパレル、雑貨などの業界にしてみても、
数年前は非常に好調だったお店が、今は不振だったりします。

以前は長蛇の列が出来ていた、大人気雑貨ショップも
明らかに行列の長さは短くなっています。

そして1店舗当たりの売上高も着実に減少しています。

この要因は、いくつかの問題が絡み合っているからだと個人的に思っています。

ネットで買う人が増えたということもあるでしょうし、
次から次へと生まれてくる競合店にお客様が流れているから、ということもあるでしょうし、
そもそも新鮮さ、真新しさがそのお店になくなった、ということもあるでしょう。

いずれにしても、どの業界にかかわらず、
日本のお客様が売り手に求めるレベルは格段に上がったと感じない日はありません。

今までの自分たちのやり方が通用しなくなりつつあると感じた時、
企業が決断する道は3つあると思います。

1つ目は現業に見切りをつけ、新しい業態に転換すること。
2つ目は売上が落ちる流れに身を任せ、規模を縮小していくこと。
そして3つ目は、今の業態をひたすら深掘りし続け、進化していくこと。

この3つの選択肢の中から最終的にトップが決断し、
自社が苦戦している事業をどうしていくのか、ということを決める必要が出て来るケースが
今後、いろんな業界で出てくるでしょう。

それはもちろん、私のようなコンサルティングにおける仕事でも同じです。

ただ、自分個人的には、ひたすら深掘りし、
進化成長していくことを常に目指したいと思っています。

そして住宅会社さんともそこを目指していきたいと思っています。

これまでのやり方は、今のお客様に通用しません。

今のお客様が何を求め、何に価値を感じられるのか、ということを
いろんな調査・分析をしながら、考え続けたいと思います。
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