鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1559回】 安易な方法論に走ると、長続きしない

2015年04月08日 | 住宅コンサルタントとして
ここ数年、ある安易な方法で一気に業績を高めた住宅会社がありました。

その住宅会社は、今年、一気に業績を落とすでしょう。

一昨年は、経営者というより、その経営者を取り巻く幹部の鼻息が非常に荒かったです。
確かに全国で一気にシェアを高めましたし、知名度も上がりました。

ただ、それは自社の商品力や営業力が優れていた訳でもなく、
質の良いマーケティングを継続した訳でもありませんでした。

ただただ、国の施策に乗っただけ。

マーケティングに関しては胡散臭さ満載で、
おそらくはこれから家を建てる若い世代には全く通用しないでしょう。

正直、未だに損得の訴求で住宅を買っていただけると思っているのですね。

増税前に安易な方法で業績を一気に高めた住宅会社も何社かありましたが、
そうした会社は皆、苦戦しています。

そもそも、安易な方法に走ってはいけないのです。

しんどいかもしれませんが、素晴らしい商品開発と良質な情報発信、
更にはスタッフさんの人間力向上など、基本的な部分を強化し続けないと
足腰の強い会社にはならないのです。

更には自社で家を建てて下さったお客様に満足していただける家をお引き渡ししていくことや
日頃から自社の家づくりを支えて下さっている協力業者様から尊敬されるような仕事をすることで、
自社を応援してくれる方々が増えていくのです。

ここが商売の本質です。

そのために、建築のこと、デザインのこと、性能のこと、おもてなしなど、学ぶべきことは多々あります。

こうした部分を強化すべく、日々コツコツと精進して参りましょう。
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