鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3852回】 営業マンが成長していく過程

2021年07月17日 | 住宅コンサルタントとして

このお仕事をさせていただいて16年。

 

いろんな営業マンの方をこれまで多々、見てきました。

 

そんな中で自分なりに伸びる営業マンは、

大抵皆同じ道を歩んでいる、ということに気づきました。

 

そのことについて、ちょっとまとめてみたいと思います。

 

弊社のクライアント様には、優秀な営業マンが多々、おられます。

 

注文住宅で月に2~3棟をコンスタントに受注され、

更には会社の幹部として営業以外の仕事をバリバリこなされている。

 

そういう潜在能力が高い、優秀な営業マンは、

新卒、もしくは中途で入社されてきます。

 

入社当初、私の研修に参加された際は、

本当に目を輝かせ、前のめりでこちらの話を聴いて下さいます。

 

私自身がよくお伝えするのは、

テクニックと知識・経験だけでは売れ続けることは不可能、

必ず自らの人間力を高めなくてはならない、

そのためには、学び続けることと善行を積み重ねるしかない、

学ぶためには、いろんなことをインプットして欲しい、

ということ。

 

そして伸びる営業マンは、その言葉にすなおに従い、

いろんな本を読んだり、セミナーに参加されたりします。

 

そういう行動の中で、いろんな方の著書に触れ、

たくさんの刺激を受けていく中で、

自分の周りの方たちのレベルが低い、と感じるようになります。

 

そしてちょっと周囲の方を見下したような言動を取ったり、

組織内で毒を吐いたりします。

 

また、私の研修の時にも、他の仕事を持ち込んで内職したり、

パソコンやタブレットを持ち込み、いろんなサイトを見てたりします。

 

ところが、ある段階でいきなり変化され、

また謙虚さと素直さを取り戻し、

周囲の方々に協力的になったり、

私の研修も再び前のめりで聴いて下さるようになるのです。

 

そうなるのは、物事の本質が見えたからだと個人的に思っています。

 

20代、30代前半の頃に、圧倒的に仕事で成果を出し、

自分自身で客観的に自分のレベルを掴めなくなり、

周囲がバカに見えてしょうがない時期が誰しも来ます。

(優秀でない人にはこないかも・・・)

 

実際、私にもそういう時期がありました。

 

当時の自分は、まだ視野がメチャ狭かったのに、

全ての世界が見えていると勘違いしてしまうのですね。

 

で、身近の優秀な先輩の価値が理解できず、

遠くの有名人こそが尊敬に値するメンターだと思ってしまう。

 

ただ、伸びる人というのは、

必ずどこかのタイミングで気づくのです。

 

そして謙虚さと素直さを取り戻し、

本質的なことの重要性を痛感するのです。

 

そうなった時が、その方をリーダー、幹部、役員にするタイミングだな、

と個人的に思っています。

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