鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3854回】 成功する経営者の特徴

2021年07月19日 | 住宅コンサルタントとして

伸びる会社の経営者に共通するポイントは、

教育者的要素を持っていることです。

 

自社の社員さんたちに対して、

仕事・人生・人間関係などについて、

どう向き合っていくべきか、ということを伝えたり、

更には考えさせたりして、

社員さんの考え方や価値観のベクトルを

上手に合わせていくことに、

時間とコストをしっかりとかけておられるのです。

 

組織の中でよく起こることとして、

皆、仕事をさぼろうとは思っていない。

 

でも、自部署内の景色しか見えていないことが多く、

自部署が仕事をやりやすいようにする、という考えで、

他の部署にクレームばかりつけて、

他部署からの依頼には応えない部署ができたりします。

 

また、会社を良くするために、

新しい取り組みをする際、

自分の本業以外の仕事に対して

非協力的なスタッフが多数、発生したりします。

 

こういうことがなぜ、起こるのかというと、

そもそもお客様の満足度向上のために、

できることは積極的に取り組もう、

そして働く仲間のサポートを積極的に行おう、

という考え方が社員さんに定着していないからですし、

本業以外で頑張ったことが評価され、

自分の収入にも跳ね返ってくるしくみが無いからです。

 

生まれ育った環境も、親の教育も、

全く異なる方たちが会社に入ってくれる訳で、

その価値観を統一するためにも、教育は欠かせません。

 

そして考え方・価値観だけを統一するのではなく、

どうすれば協力的な考え方や行動を

社員さんが選択してくれるのか、ということを考え、

そうなるようにしくみをつくっていくことが、

組織を大きくしていく上で重要なポイントなのです。

 

住宅業界には、

手法・テクニックを学ぶことが好きなのですが、

教育者的な要素を持っていない経営者も多いです。

 

そしてそういう経営者が経営する会社は、

見事に中途半端な規模で成長が止まるのです。

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