鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第4128回】 上司に求められるもの

2022年04月19日 | 住宅コンサルタントとして

この仕事を17年間、真剣にやり続けてきたので、

おそらくコンサルとしての経験値は高い方だと思います。

 

これまで、いろんな企業、いろんな経営者の方と

お付き合いをさせていただいてきました。

 

その経験の中で、

今、業績が好調ではない会社さんを拝見した際、

問題は何で、どこをどうすれば良いか、

ということは、すぐに分かるようになりました。

 

そのことを経営者や事業責任者にお伝えしたとしても

人間、いろんなタイプがおられますので、

一つの意見としてしか受け止めていただけなかったり、

これまでの成功体験が強いので

こちらの提言を受け入れてもらえなかったり、

ということも経験してきました。

 

ご提言したことに取り組んでいただけない場合、

以前だったら、なぜやっていただけないのかを

詰めるように追求していったり、ということもありました。

 

その詰める対象は、経営者であったり、

事業責任者や店長であったり・・・。

 

要するに正論を振りかざしていたのです。

 

ところが、経験を積ませていただく中で、

人間、正論でどれだけ詰められても、

本人の心が変わらなければ、

結果として変わらないと気づきました。

 

そこから、ただただ正論をぶつけ、

正しいことをお伝えしているだけでは不十分で、

要はクライアント様の考え方や行動が

変わらなければ意味がない、

と思うようになりました。

 

なので5回や10回程度、提言して、

受け入れていただけなかったとしても、

それでめげることもイラっとくることもなく、

こちらがどういう伝え方をすれば、

理解していただけるのか、

変わろうと決断していただけるのかを

考えるようになりました。

 

そしてかなり粘り強く、トライできるようになりました・。

 

その昔、自分が組織で仕事をさせていただいていた際、

チームのメンバーに対し、正論をふりかざし、

理詰めで詰めていくような、

バカなことをやってしまっていました。

 

手を変え品を変え、粘り強く伝え続け、

相手が理解し、行動を変えるところまで寄り添うことこそ、

上司に求められることなのです。

 

そういう上司になることができているでしょうか?


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