鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3497回】 量とスピードで勝つ

2020年07月27日 | 住宅コンサルタントとして

若い頃から自分を客観視する習慣が

自然と身についていました。

 

で、学生時代はテニスのインストラクターを

アルバイトでしておりましたが、

社員のコーチよりもたくさんの生徒さんが

自分のクラスを選んできてくださっていたので、

かなり自分は仕事ができる、と勘違いしていました。

 

そして社会人となって、

自分の実力の無さを痛感することが続きました。

 

最初に勤めさせていただいた会社の北海道の支店内には、

猛者がたくさんいて、もう鼻をへし折られまくりました。

 

住宅資材メーカーの営業マンとして、覚えることが多すぎて、

かつお客様も癖がすごい人が多くて、

理不尽なことを言われることも多く、

パワハラも当たり前のようにありました。

 

同期には、キャラ的にすごい奴も居て、

まあお客様に可愛がられることに関しては

100%勝ち目なし、とすぐに気づきました。

 

キャラでも知識でも、純粋な営業力でも勝てない。

 

日々、もやもやしていましたが、

自分なりに勝てる分野はどこかを考えるようになりました。

 

で、結論ですが、「量とスピードで絶対に勝つ」という

シンプルなことを貫こうと思いました。

 

お客様の訪問回数なら、才能は不要です。

 

とにかく、足を運ぶだけで良い。

 

ただ、手ぶらで言ってもご迷惑ですから、

お客様に価値を感じてもらえるような情報を

毎回、持っていくために本を読み始めました。

 

ビジネス雑誌やビジネス書を買いまくり、

その中でお客様のお役に立つ情報が掲載されたページを

コピーして持っていく、ということなら、誰にでもできます。

 

そしてもう一つは、依頼された仕事を

最短で終わらせるということ。

 

これもとにかく労働時間をたくさん取れば、

絶対にできることなので、徹底してやりました。

 

才能も人間的魅力も圧倒的に負けていた自分ですが、

これなら才能不要ですし、

人として魅力が劣っていても何とかなる。

 

とにかく量とスピードで社内の誰にも負けないように

日々、仕事をしていました。

 

すると気が付けば、お客様と仲良くなっているし、

商品知識と提案力も上がっていて、

お客様に選んでいただけるようになっていました。

 

この量とスピードで勝つ、というのは、

コンサルタントに転職してからも役立ちました。

 

建築資材メーカーの営業マンとしては、

当時、結構名前が通っていたと思いますが、

コンサルタントに転職したら、

もちろん周囲にはもっと猛者だらけで、

才能、頭の回転、知識量、何をとっても勝てません。

 

ここでも量とスピードでしか勝てないと思い、

この2つの要素だけは誰にも負けないように、

という思いで仕事に取組みました。

 

で、今があります。

 

才能も知識も人間力も無いビジネスパーソンが、

勝てる方法はただ一つ。

 

量とスピードでライバルに負けないことなのです。


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