鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4360回】 業界的に厳しい2022年、過去最高受注

2022年12月07日 | 住宅コンサルタントとして

2022年は、業界的にはとてもしんどい1年でした。

 

2020年、2021年は、コロナ禍の中、

お家時間が増えたお客様が、

今の住まいの不満を解消するために、

かなり積極的に動いて下さった2年間でした。

 

なので来場も順調だし、

そもそも動かれているお客様の本気度も高い。

 

非常に恵まれた2年間でした。

 

ところが2022年の2月に

ロシアがウクライナに侵攻したあたりから

風向きが変わったのですね。

 

木材の高騰は、日本では2021年から起こりましたが、

原油高であったり、世界的に物流が分断されたことから

建築資材をはじめ、いろんなモノの価格が

2022年に入って高騰した訳です。

 

結果、お家づくりどころではない、とか、

今建てても損だ、みたいな空気が広がり、

全国的に住宅会社への来場は凹んだのです。

 

そんな中、昨日、お伺いしていたクライアント様は、

過去最高受注を達成され、

更にスタッフさん一人当たりの生産性も非常に高く、

衝撃的な数字を出されていました。

 

なぜ、この厳しい時代に、過去最高受注を実現できたか?

 

最も大きな要因は、

もともとローコスト展開をされていたのを

10年かけて高性能+高デザインの中高級路線に

完全に振り切っていただいたことかと思っています。

 

私がローコスト住宅をおススメしない理由は、

売っている営業さんも、

設計さんも現場監督さんもこなすだけの仕事となり、

スキル面で成長しないから、ということです。

 

また、スタッフさんが自分の家族や友人に対し、

自信を持っておススメできない、ということも理由の一つです。

 

お客様もライバルも日々、進化しますから、

その進化に適応できないビジネスモデルを選択すると、

基本、いつか壁にぶち当たり、

お客様に価値を感じていただけなくなる。

 

それを割ける経営をしなくてはならない、と思っているからです。

 

ということで、まず付加価値の高い商品を

新たに開発していただきました。

 

次に外部のデザイナーさんに入っていただき、

その工法を採用したモデルハウスを建てていただきました。

 

また、弊社のクライアント様でうまく展開されている会社で

若手営業さんに2週間程度、丁稚奉公していただき、

接客スタイルをマスターしていただきもしました。

 

もともと歴史と実績がある会社さんですが、

本当にご提言したことを愚直に真面目に取り組んでいただき、

地域の中でデザインと性能のバランスナンバー1のポジションを

見事に今、取っていただいていると思っています。

 

その結果が、この業績なのです。

 

最近だと、「オッサンしかいない!」と

オッサンの私が言いまくっていたのですが、

広報兼保育スタッフを採用していただいたり、

コーディネーターさんを複数名、採用していただいたりと

組織として男女比率も理想的になってきています。

 

本当に好き勝手なことを言って、すみません(汗)。

 

そして今の展開の次の段階の話も

ちょっとさせていただいたりしています。

 

クライアント様の成長を見させていただけることが、

本当に楽しくもあり、幸せであったりします。

 

だから、この仕事、辞められないのです(笑)!

 

こうしたシーンを1社でも多くのクライアント様で

実現していただくために、私自身、精進あるのみです。


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