鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3727回】 過去、絶好調でも今、没落する会社のポイント

2021年03月14日 | 住宅コンサルタントとして

10年前の成功企業が、今は業績悪化に歯止めがかからない、

という事例をここ最近、本当に目にするようになりました。

 

共通するポイントを挙げると

 

・TOPが今、50代~60代

・10年前、TOPの感性や能力、決断力で業績が伸びた

・10年前には成功している住宅会社と言われ、多くの取材や視察を受けた

・会社として次世代を育てて来なかった、もしくは育てるのが下手

(TOPが何でも自分が口を出したがって、若手に任せられない)

・過去の成功体験を捨てきれない

・TOPが素直でない

・耳の痛いことを言ってくれる外部ブレーンやスタッフさんを排除した

 

という感じでしょうか?

 

この業界に特化して16年、

本当にいろんな情報が入ってきますので、

それらの情報をまとめると、上記の様になります。

 

これは私自身、自分に言い聞かせていることですが、

人間、確実に歳を取り、感性は鈍くなり、

お客様の価値観とズレが出るようになります。

 

そのポイントを理解しつつ、若い方に教えを請い、

何をすべきかの決断を下せる判断基準は持っていなくてはならない。

 

でも実際に現場でそれを実行するのは、

若手スタッフさんなのだから、ドンドン仕事を任せる。

 

そして若手スタッフさんが育つ環境を会社はつくる。

 

個人的に感じているのは、

現場の細かな部分まで、いつまで経ってもTOPが口を出したら、

若いスタッフさんの成長する機会損失になってしまう、ということ。

 

10年前の成功企業で、

ここ数年、著しく業績が下がった会社の経営者は、

皆、このことが実行できなかったのですね。

 

会社の主役は現場で仕事をされるスタッフの皆さんであり、

経営陣は黒子に徹し、スタッフさんが成長する環境づくり、

それからしくみや各種制度をつくることが役割です。

 

弊社のクライアント様で、

若手スタッフさんが確実に成長している会社は、

教育の時間をしっかりと確保し、

そこに時間とお金をしっかりとかけています。

 

こういう会社のみ、成長し続けることができるのです。


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