5月4日に、CNNニュースで次のような出来事が取り上げられていました。
以下、CNNより引用。
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(CNN) 新型コロナウイルス対策の規制緩和を受けて
飲食店などが営業を再開した米テキサス州で、
再開初日に来店した客が、店の経営を支えるために
1300ドル(約14万円)のチップを置いていく出来事があった。
オースティンのタパス料理レストラン「フロッグ&ザ・ブル」は
1日、数週間ぶりに店内飲食を再開した。
この日、家族と一緒に来店した男性は
過去にも訪れたことのあるリピーター客。
ステーキなどの料理を注文し、
代金は合計で337ドルだった。
ところがこの客はウェイターのジョシュ・ピコフさん(18)に、
その2倍の代金を請求してほしいと注文したという。
ピコフさんから相談された店主の
デービッド・フェルナンデスさんが確認したが、
男性の意思は変わらなかった。
そこで求めに応じて2倍の金額を請求すると、
男性はこの金額に加えて、ピコフさんのチップとして300ドル、
店のためとして1000ドルを上乗せした。
合計金額は2029ドル(約22万円)になった。
ピコフさんによると、男性は店を再開してくれたこと、
リスクに身をさらしながら地域社会に貢献してくれていることに
心から感謝しているとの言葉を残していったという。
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以上、引用終わり。
コロナ以前は、お金さえ支払えば、
いろんなサービスを受け取ることができる、
ということが当たり前でした。
だから、お客様は価格に対してのパフォーマンスや、
価格の安さに惹かれて足を運ぶお店を決めていました。
ところが、お金を持っていたとしても、
サービスを受けることにリスクを考えなくてはならない時代、
人は価格の安さやコスパよりも、
そのお店を応援したいかどうかで、
サービスを受けるお店を決める時代が来るでしょう。
お客様から応援していただける企業・お店の時代なのです。
では人は、どうしたらお店を応援したくなるのでしょう?
これ、感性が鋭くないと、気づけないんですよね。
一つ言えることは、経営者やオーナー自身が、
「人を応援したいという男気」
を持っていることがポイントになるでしょう。
逆にオーナーや幹部が、人を応援したいという感性を持ちえず、
自分のことばかり考えるような感性だと、
当然ながら、お客様から応援していただけないのです。
それなりの棟数の住宅会社なのに、
お客様とのつながりが希薄な会社もありますが、
それは経営者やオーナーの人間性がそのまま出ているのです。
人様とのご縁に感謝する。
人を大切にする。
常に余力を持てるような経営を心掛け、
他の人を応援できる力を持つ。
こうした会社が、支持を集め、勝ち残る時代の幕明けがスタートします。
皆さんの会社は、お客様から応援していただける会社ですか?