鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3915回】 小売業における業績回復の順序

2021年09月18日 | 住宅コンサルタントとして

弊社のクライアント様には、

ベーカリーを展開していただいていることもあり、

半年くらい前から、

住宅だけでなくベーカリー事業についても、

いろいろとアドバイスやご提案を

させていただくようになりました。

 

で、結論なのですが、

各店、業績が目に見えて上がっております。

 

私はこれまで、住宅業界一本でしかやってきていませんが、

私の師匠は小売やリフォーム、出版社など、

どんなジャンルでもコンサルをされていました。

 

で、大昔に師匠に

 

「なんでいろんな業界のコンサルができるのですか?」

 

と質問したところ、

 

「どんな業界でも、商売の基本は変わらないんですよ」

 

と教えていただきました。

 

その言葉の意味が、実感できるようになりました。

 

さて業界問わず、業績が不振の会社やお店が

やらなくてはならないことは何か?

 

それは、情報発信の強化ではありません。

 

まずやるべきは、商品がライバル店と比較して、

クオリティや価格、お得感が負けていないか、という調査です。

 

私、全国あちこちに調査に行っておりますが、

最近はとにかくベーカリーの調査ばかり行っております。

(今年だけで50店舗は行っています)

 

で、各地の圧倒的一番店のベーカリーと、

弊社のクライアント様のベーカリー部門を比較して、

商品のアイテム数やボリューム、価格、ディスプレイなどの違いは何か?

 

地域一番店のベーカリーのどの部分がウケているのか、

ということを同じ視点で多くのベーカリーを見まくることで、

見えてくるのです。

 

そこで私が感じたことをご提案させていただいて、

各店取り組んで下さると、売上が変わるのです。

 

ベーカリー事業を通じて感じたことですが、

まずは商品力でライバル店に勝てる部分をつくらなければ、

どれだけSNSを強化しようが、販促しようが意味がない、ということ。

 

今の旬の商品を開発したり、トレンドを取り入れた商品を

市場で戦える価格で販売する。

 

更に接客力を磨き、感じの良い対応をしていく。

 

これらを押さえた上で、最後に発信を強化していくと、

売上が下がっていた店舗でも回復していくなぁ、ということを

実感しております。

 

商品と接客を磨いた上で、情報発信の頻度を高めていくと、

リピーターが増えていき、売上が順調に改善していくのです。

 

順序って大切ですね。


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