鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4655回】 営業も設計も、自分の軸を持つことが大切

2023年09月28日 | 住宅コンサルタントとして

今、家を建てることを決断し、動いているお客様は、

所得がそれなりにある、社会的に成功している方が大半です。

 

どの住宅会社も、5年前と比較して、

自社に来場いただいているお客様の平均年収は、

100~200万くらい、上昇しています。

 

収入が高くなるにつれ、

お客様の情報収集能力、分析能力は高くなり、

しっかりと情報武装して来場されます。

 

そういうお客様に対し、

お客様の要望する設計しかできない設計士、

それからお客様の言うことに忠実に対応するのですが、

それ以上のことができない営業マン。

 

言われたことしかできない営業や設計は、

質の高いお客様には支持されなくなっている、

と個人的に思っています。

 

というのは、想定内の提案しかできないからです。

 

レベルが低いお客様ほど、

自分たちが言うことを忠実に聞いてくれるスタッフを

評価しがちになりますが、

レベルが高いお客様ほど、プロの提案を求めています。

 

逆に言われたことしかできないスタッフに対し、

 

「こっちが伝えたことしかやってくれてへんやん!

プロとしてどうなん???」

 

と思うのですね。

 

すなわち、お客様の層が上がるということは、

営業は営業としての哲学、

設計は設計としての設計思想が求められる、

ということなのですね。

 

お客様のご要望にしっかりと耳を傾けつつ、

 

「15年先の家族構成を考えると、

こういう間取りで家を作っておくほうが、

良いのではないか、と思うのですが・・・」

 

「お子様の教育のことを考えると、

やはり1階にこういうスペースって

欠かせないと思うのですが・・・」

 

というように、プロとしての提案をするには、

 

「そもそもどういう家がベストなのか?」

 

という自分たちの家づくりの軸が必要だと思うのです。

 

これは住宅業界の営業、設計だけでなく、

全てのビジネスパーソンにとっても、

もちろんコンサルにとっても絶対に欠かせないのですが・・・。

 

皆さんは、自分の職種における軸を持てているでしょうか?


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【4654回】 今の自分の... | トップ | 【4656回】 やり方の前... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

住宅コンサルタントとして」カテゴリの最新記事