鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4647回】 退職者・離職率を減らすには・・・

2023年09月20日 | 住宅コンサルタントとして

2030年に644万人の労働者不足が見込まれる日本。

 

年々、スタッフの採用は難しくなっていくことは明白です。

 

よって企業は、ブランディングを継続し、

採用力を高めることと同時に、

自社の退職者を減らす努力もしていかなくてはなりません。

 

退職者を減らすために、何が必要か?

 

私はこれまで2社の会社に勤め、

いろんな社員さんを見てきたつもりですが、

まず労働観がしっかりとしていないスタッフは、

基本、会社側がいろんな努力をしたとしても、

簡単に辞めていく傾向があるので、

こういうスタッフは最初から採用しないに限ります。

 

人の労働観は、幼少期の親の影響を大きく受けるので、

自営業の家庭で育った方であるとか、

例えば片親でとにかくお母様が一所懸命働いて

自分を育ててくれた、という感謝の気持ちを持っている方などは

良い労働観を持っている比率が高いと思います。

 

まずは「仕事」や「働くということ」をナメていない方を

採用することが非常に重要です。

 

そういう方を雇用できている、という前提で

スタッフさんの離職率を減らすには、何が重要か?

 

ポイントとしては、

 

・スタッフ同士、仲が良いこと

・社内環境が良いこと

・評価制度が明確であること

・社内の風通しがよく、オープンであること

・会社のビジョンが明確で、そこに共感できること

・トップや上司が真剣に働いていること

 

などが挙げられるかと思います。

 

お洒落で年中快適に仕事ができる環境が重要だし、

評価の基準があいまいだと頑張れないものです。

(これは勤め人でないと、ピンと来ないかもしれません)

 

会社が情報をクローズしてばかりだと

やはり社員さんは会社についていきにくいです。

 

そして会社のビジョンや考え方に共感できないと

特に仕事に真剣に向き合う社員さんほど

ついていきにくくなるのです。

 

私自身、最初の転職を考えたのは、

経営トップや北海道の統括支店長の考えが

よく分からなくなってからでした。

 

前々職の会社の創業者、潮田健次郎さん、

それから二代目の飛田英一さんの考えには

一社員として非常に共感できましたし、尊敬できました。

 

その時には、この会社のために、という思いが強かったのですが、

三代目の社長から、ちょっと共感できなくなりました。

 

そしてその後、北海道のトップも、

福本進さんという方の時は、

本当に北海道の方針に共感できていて、

会社に貢献したい、と思っていたのですが、

北海道のトップが変わり、

ちょっと会社についていきにくい、と感じるようになったのですね。

 

離職者を減らす上で重要なのは、

会社のビジョン・考え方に対し、

社員さんが共感し、ついていきたいと思えるかどうか?

 

個人的に、そこも非常に重要だと思っています。


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