鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3300回】 2020年の住宅業界の時流

2020年01月12日 | 住宅コンサルタントとして

今、世の中のこれまでの基準が大きく変化しています。

 

これまで当たり前だったことが当たり前でなくなる時代。

 

この時代の変化に適応できなければ、

どんな企業も衰退あるのみです。

 

このブログも3300回ということもありますので、

私なりに住宅業界を分析したいと思います。

 

今の時流に合った家とはどんな家なのか?

 

住宅を購入する一次取得世帯のライフスタイルで

住宅会社が押さえておかなくてはならないことは、下記2点です。

 

1.家を建てる一次取得者の80%以上が共働き

2.家族全員でテレビを見る時代の終焉

 

土地から購入して注文住宅を建てたい、という家族の大半は、

夫婦共働きが当たり前となってきています。

 

しかも時短パートの奥様の比率は下がっていて、

奥様も長時間パート、もしくは正社員でバリバリ仕事をされているケースが

間違いなく増えてきています。

 

こういう子育て家族は、どういう生活をしているか、イメージできますか?

 

もう家事を夫婦でシェアして、やっていかなくてはならない時代なのです。

 

そして朝から夜まで、ご主人も奥様も家に帰って来ないのです。

 

ということは、洗濯物ってどこで干すべきなのか、分かりますよね?

 

平日は仕事と料理、後はお子さんをお風呂に入れたり寝かしつけたり、

ということで時間はあっという間に過ぎていく。

 

休日に溜まった家事を

一気に夫婦揃ってやってしまうご夫婦も増えています。

 

こういうご家族にどんな家をおつくりし、

どういう生活を過ごしていただくべきか、

住宅会社として明確な答えを持っておくべきでしょう。

 

そして二つ目の、家族そろってテレビを見る時代の終焉について。

 

皆、どうやって自分の時間を過ごすのかといえば、

当然ながらスマホで動画、という時代なのです。

 

以前のような広いリビングに家族3人、揃って座れるソファよりも、

広いLDKで家族が適度な距離を保ちながら、

それぞれがスマホで自分が見たい動画を見る、

というライフスタイルが主流になっているのです。

 

ということは、広いリビング、大きなワイドテレビは今後、必要でしょうか?

 

それよりも、どういうLDKを住宅会社としてお客様に提案すべきでしょうか?

 

お客様は、今しか見えていないことが多く、

今困っていることを解決するための要望を

住宅会社側に発信してこられますが、

我々はプロです。

 

お客様のライフスタイルの変化を捉え、

どういう工夫を施すとお客様の暮らしにフィットするか、

お客様はそこでの暮らしを楽しめるのかを

提案していく義務があると思います。

 

このあたりの私自身の見解と

お客様にお伝えする手法について、

クライアント様に1月2月でお伝えさせていただきたいと思っています。


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