鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【1962回】 マスコミやメーカーの煽りの情報に左右されない目を持つ

2016年05月14日 | 住宅コンサルタントとして
円安だった為替も一息つき、2016年度の上場企業の業績予測はしぶい感じです。

アップルのビジネスモデルも個人的には無理があるなぁ、と思っていたのですが、
スマホ業界全体のビジネスモデルも変わらざるを得ないような気がします。

そもそもスマホも電化製品と見た場合、2年に1回も買い替えるのは異常ですよね?

新しい機種を次々に発売し、買い替えを煽るのはちょっと本質的な商売では無いな、と・・・。

また、為替の円安傾向も一段落し、輸出企業の業績も2016年度は下がる企業が多い。

そうすると日経新聞をはじめとしたマスコミは危機感を煽る訳です。

でも所詮、マスコミなんて、
消費者が食いつく部分だけを取り上げて、視聴率を稼ぐことが仕事ですので、
物事の一部しか伝えない(というか、伝えられない)のです。

だからそういう特徴を押さえた上で、報道を受け取らなくてはならないのです。

個人的には四半期決算とか1年単位での決算の良し悪しという短期視点よりも、
もっと長期的な視点で自社の事業を見なければならない、と思っています。

数字を点でとらえるのではなく、傾向を見るのです。
(だからといって、短期的な決算が赤字、ということを良しとしている訳ではありません)

住宅会社で言えば、中期的にエリアシェアが上がっているか?
紹介率やお客様の満足度が上がっているか?
売上の成長より販間費の増大の方が傾斜が緩やかかどうか?
こうした傾向を見て、自社が良い傾向にあるのかどうかの方がよっぽど重要だと思います。

また業界内の話で言えば、
着工数が下がったから、今期はどの会社も業績が下がっている、
なんていう話はどうでも良いことです。

そんな話をして良いのは、エリアシェア10%前後の会社だけで、
エリアシェア3%とか5%とかで市場全体に業績悪化の要因を持っていくのはおかしいです。

また近年、リノベーション市場が伸びる、なんて言われています。

大したノウハウも実績も無い会社が、リノベーションのFCを立ち上げて
多額の加盟金やロイヤリティーを地方の会社から取っていることを
最近、知りましたが、もう正直、鼻で笑ってしまいます。

実際、リノベーション需要がある市場には限りがあるのです。
地方都市でリノベーションをしかも戸建のみでやるのには無理があるのです。

マスコミやメーカーの煽りの情報に左右されない、本質を見抜く目を持ちたいですね。
そのために、日ごろからしっかりと学んでいたいものです。
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