昨日は一週間ぶりに店をあけた。
まず、寒山拾得の拾得(ぼくのメルアドはjyuttokuなのです)のように、
ほうきで外を掃く。毎日の7倍のゴミがある。タバコのポイステ、いろいろな
メーカーのコーヒーの空き缶、ヤクルトの容器(近所のパチンコの景品の交換所
でもらえるらしい。それを捨てるのをならわしにしているのがいて、同じ場所に
捨ててある。ただし毎日ではない。玉がでた時だけ)、街路樹の落ち葉(これは
ゴミというより、自然な落し物)、マスク(これは、老人が多い場所がら・・?)
、表の陶器の甕の中には、空になった塗料のあきかんも捨ててあった。
拾得が、お寺のまかないをしたり、食事の用意をしていたというけど、
掃除をしたり、料理を作る、という工程の中に、ほとんど修行する材料が
いっぱいある。そんな人たちを、天座(テンゾというけど、それでは変換できない)といって、昔から上等の位においたらしい。
座禅をしたり、お経を読んだりするのが修行ではない。日常の中に
あるのだ。
みんなが「みよこ」になると、おかまが世の中にあふれそう。
昨日は、それから蕎麦をうつ。昨日は、千葉の下総農業高校の人たちが
丹精こめて作ってくれた「新そば」。一粒一粒に、彼らの汗とか夢とか魂
がこめられている。昔からよく禅の坊さんが「粒粒皆辛苦」と揮毫した。
お米も、大豆も黒豆も枝豆も、みないろいろな人たちの辛苦の結晶なのだ。
それがまた石臼でひかれ、水をぶっかけられ、菊練りされ、のし棒でのされ、
人の首をも切りそうな蕎麦包丁できられ、沸騰したお湯にぶちこまれ、
そして人間に食べられるのだから、ほんとうに「身を粉にして働く」
わけだ。だからそんな命を紡ぐぼくたちも、昔の人がそういったように
「身を粉」(みよこ)にならなくてはいけない、そんな時代に
なった。別に「大変な時代」になったわかでなく、昔から日本人は
そうやって生きてきたのだと思う。だからみんなが、みよこになると、
この国はまた日本にもどると思う。
下総農業高校では、これから、蕎麦の種を植え、収穫し、製粉し、
蕎麦を打つ、までの全工程を学んでいくらしい。
昔から「一物一体」ということがある。部分的ではなく、全部やらないと
わからない、みたいな意味だ。
庶民的な感覚をもたずに庶民を語る政治家、あの世にいったこともなく
あの世を語る宗教家、料理ができずに、うんちくだけを語る料理研究家・・・
世の中には、「はりぼて」みたいなんがあふれている。
まず、寒山拾得の拾得(ぼくのメルアドはjyuttokuなのです)のように、
ほうきで外を掃く。毎日の7倍のゴミがある。タバコのポイステ、いろいろな
メーカーのコーヒーの空き缶、ヤクルトの容器(近所のパチンコの景品の交換所
でもらえるらしい。それを捨てるのをならわしにしているのがいて、同じ場所に
捨ててある。ただし毎日ではない。玉がでた時だけ)、街路樹の落ち葉(これは
ゴミというより、自然な落し物)、マスク(これは、老人が多い場所がら・・?)
、表の陶器の甕の中には、空になった塗料のあきかんも捨ててあった。
拾得が、お寺のまかないをしたり、食事の用意をしていたというけど、
掃除をしたり、料理を作る、という工程の中に、ほとんど修行する材料が
いっぱいある。そんな人たちを、天座(テンゾというけど、それでは変換できない)といって、昔から上等の位においたらしい。
座禅をしたり、お経を読んだりするのが修行ではない。日常の中に
あるのだ。
みんなが「みよこ」になると、おかまが世の中にあふれそう。
昨日は、それから蕎麦をうつ。昨日は、千葉の下総農業高校の人たちが
丹精こめて作ってくれた「新そば」。一粒一粒に、彼らの汗とか夢とか魂
がこめられている。昔からよく禅の坊さんが「粒粒皆辛苦」と揮毫した。
お米も、大豆も黒豆も枝豆も、みないろいろな人たちの辛苦の結晶なのだ。
それがまた石臼でひかれ、水をぶっかけられ、菊練りされ、のし棒でのされ、
人の首をも切りそうな蕎麦包丁できられ、沸騰したお湯にぶちこまれ、
そして人間に食べられるのだから、ほんとうに「身を粉にして働く」
わけだ。だからそんな命を紡ぐぼくたちも、昔の人がそういったように
「身を粉」(みよこ)にならなくてはいけない、そんな時代に
なった。別に「大変な時代」になったわかでなく、昔から日本人は
そうやって生きてきたのだと思う。だからみんなが、みよこになると、
この国はまた日本にもどると思う。
下総農業高校では、これから、蕎麦の種を植え、収穫し、製粉し、
蕎麦を打つ、までの全工程を学んでいくらしい。
昔から「一物一体」ということがある。部分的ではなく、全部やらないと
わからない、みたいな意味だ。
庶民的な感覚をもたずに庶民を語る政治家、あの世にいったこともなく
あの世を語る宗教家、料理ができずに、うんちくだけを語る料理研究家・・・
世の中には、「はりぼて」みたいなんがあふれている。