春は京都で「太田垣蓮月」にからんだお茶会をやり、秋は
正倉院展にからんだ修学旅行を無事終了。学生時代を京都で
過ごしたので、奈良はあまり歩いていない。今回は宿も少し市内
からはずれた場所にあり、朝の散策も鹿や鳥の声を聴きながら
楽しめて、平成というよりまさに奈良やそのずっと前の縄文時代
からこの国の「土台」になってきた場所の波動が随所に息づいていて、
いろいろな事を感じさせられた。
たまたま京都の「からふねや」で修行した後輩のデルベアの主人
も参加してくれて、ほぼぶらじるとデルベアのバームクーヘンのコラボ
ができたり、彼のおすすめのギャラリー「空櫁 (そらみつ)」にもいけ、そこに
天真庵ゆかりの陶芸家の作品を見つけたり、万葉の時代からあるような名前の
異空間で素敵なお茶をごちそうになったり、奈良を代表するような数寄者といっしょに
お茶をいただいたり、もりだくさんの旅だった。旅の締めは、吉野の里にある不思議な神社。
邪馬台国が、この地にあったとか九州にあったとかいうような議論を超えて、ここにくると
「国の始まり」みたいなものが感じられる。旅は「哲」。まだまだ旅の途中。