卒啄(そったく)といのは、親鳥が卵を温めていて、そろそろ殻を破って
ヒナが誕生しようという時、殻の中からひながつつく、それを「卒」という
まさに生まれる瞬間に親鳥が外からつつく、それを「啄」という。
卒と啄がいいタイミングで行われた時に新しい生命が誕生する。
そんな自然の摂理から「悟りの瞬間」みたいな意味で、
「卒啄の機」とか「卒啄同時」というような禅語が生まれた。
鳥は無為自然にやってのけるけど、人間はなかなか悟れないようだ。
何かをやろうという気持ちができたら、いい師匠を見つけ、習うことだ。
「習う」というのも、生まれたひなが巣立ちする前に、羽をバタバタする姿からとった象形文字だ。
鳥に言葉を教えたり、手のり文鳥とかいって、慣らしたりしてきたけど、よっぽど人間さまより、
おとりさまのほうが偉い。明日は「おとりさま」だ。明後日はたまちゃんの「お座敷遊び入門講座」
今日も午前中は「卒啄珈琲塾」午後は「無茶しぃの会」
昨日は若い人たちがきて、「茶粥の会」を楽しんだ。ちょうど奈良から奈良漬けを買って
きていたので、炭をおこし、土鍋にお米を入れ、そこに番茶を入れ、30分くらい火にかける。
奈良では「茶粥の会」があちこちで食べられる。なんとなく「お茶会の原点」がそこにあるように思う。
来年は「茶粥の日」を月に一度つくろうと思っている。
今日も「美しすぎる茶人」たちがこられるので、茶粥の会をやろうと思っている。日々是好日。