先月、「てんりゅう暮らしの見本帖」という冊子がおくられてきた。
わら半紙みたいな風合いの素朴な紙に、界隈に住み、こんにゃくをつくる人、
わさび田をつくる人、あまごの達人、そば職人などが紹介されている。
無作為に配送先をきめ、天真庵にも白羽の矢が飛んできたわけだが、内容が
宣伝っぽいのがなく、そこに生きている人たちの「素」がそのまんまのっていて気持ち
よかった。すぐにみんなにいきわったので、発行先の区役所に電話してまたおくって
もらった。ら、ウェブ版が二冊入っていて、それを読むと、またまた「てんりゅう」に行きたく
なるような内容だ。山々に囲まれ、山と谷ばかりの日本列島だけど、そのなかで生きて
いく、生かされていく縁ある場所のことを「そま」という。「杣」と書く。いい言葉だけど
あまり使われていない。「居」に繋がるようなものだ。生かされている「今」に感謝すること。
都会に生き暮らすぼくたちも、みな「杣人(そまびと)」である。
たまたまうちに時々蕎麦を手繰りにくる女性がそれを見ながら、「うちのおじが
この地域で、干しシイタケを作りながら、仙人みたいな生活をしている」という
話をした。その地名は、ぼくの生まれた北九州の街と同じ名前なので、なんとなく
親近感を感じ、こんど水木のなにもない日(今のとこそんな日はないけど・・)にいって
みようとウキウキしながらいる今日このごろ。
本日は日曜日なので16時に閉店。それから「いずれいく道 そば街道」
みたいな蕎麦打ち教室。
今日はベテラン女子にまじり、最近はちみつ作りにはまっている青年とその友達が
ひさしぶりに蕎麦をうちにくる。みんな素敵な杣人たち。
明日は「卵かけごはん」夜が「福の会」
火曜日が「書をしよう会」
木曜日が「気骨の鮨会」・・・あまりにいっぱいが続くので、入りきれない人の渋滞を
なんとかせにゃあかんばい、という状態。