先日、「おたぐり」のことを書いた。伊那のもうひとつの名物は「ろーめん」。
これも不思議な食べ物だ。「ここのお店のろーめんが美味い」と、以前そこ出身の
女優のようにきれいな作家に教えてもれったけど、いつも店の前にいくと開店前で
食べられていないのが残念。おたぐりは馬、ろーめんは羊。来年の干支はさる。
昨日は新米をもって愛子さんがやってきた。昨日から炎色野という久保さんが
先月やったところで陶展が始まった。彼女が新米陶芸家だったころ、東京で初めて
やった場所でもある。そのときに「うずくまる」を買った。信楽の壺のことをそう呼び、
京都あたりの茶人が茶室に置き、季節季節の一輪を飾った。
人がうすくまっている姿を想像しそのように呼ばれるようになったらしいが、中国の故事「壺中天」
にも通じ、人の内面の宇宙の広大さと孤独さみたいなものも彷彿されていてよい。人は悩んだり
うずくまりたくなるほど失敗や反省をしながら人間として成長してきたのです。
炎色野の女将さんは、今話題になっているミャンマーのスーチーさんによく似ている。美人なのです。
朝からなんだけど、中国では「蚊」のことを「チースウ」という。
血を吸う姿を思い浮かべると「なるほど」となる。ここでは笑いがとれないけど、「ミャンマーでは
スーチーという」と付け加えると、新聞を読むようなレベルの人は笑う。酒席だとかなり盛り上がる。
うちの「ダメ中」でやったら、ダメだった。中国語がわかる人の前では受けない。