長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

15年ぶりに恋人に再会?

2015-11-15 08:52:05 | Weblog

そんな気分だ。

昨日、おしぴんを探していた。事務所の古い5段の棚の一番下に入っている、と

思ってあけた。ちょうど荷物に二段ぶんかくれていて、一番下と思って3段目をあけて、

あるべきはずのおしぴんがないので焦っていたら、その抽斗の奥に黒い万年筆を

みつけた。めがねをとって(老眼のため)、キャップの文字をたしかめたら、「もんぶらん」

と刻印されている。15年ぶりに恋人と再会したような気分になった。

40代のあるころ、四谷の出版会社が「いろいろな分野で活躍する40代の人

たちの日記本をだす」というので、その白羽の矢が飛んできた。

原稿料は数万円だったと思うけど、「やはり原稿を書くには、ワープロより原稿用紙。

ボールペンより万年筆。万年筆ならモンブランだろう」と思い、歩いて池袋東口の

西武百貨店にいって、モンブランの万年筆を買って、原稿を書いた。

そしてそれが本になったけど、原稿料は入らなかった。その会社が倒産の憂き目にあった。

それから原稿の依頼はどこからもなく、神楽坂のなんとかという有名な原稿用紙とモンブラン

の万年筆が残った。池袋から押上に越してきて、その万年筆が行方不明になっていて、気

になっていたところだった。その出版社の社長は山口出身の人で、今でも年賀状がくる。

先日山口の山陰側の海が見える食堂のおばちゃんからラブレターみたいなハガキがきた。

78歳だけど、こころは女学生みたいな女性だ。ハガキの最後に

「・・・二三日海がしけていたけど、今日は湖のように凪いでいます。

いただいた珈琲を飲みながらその海をながめ、貴方方のことを思い、ペンを走らせています。かしこ。」

と結ばれていた。ワープロやメールでは伝わらない「こころ」を感じた。

今日はその万年筆で、あと一年食堂を続ける決心をしたおばちゃんに返事を書くとしよう。感謝。

今日は「花のお稽古」

日曜日の営業は16時まで。16時から「食育の王様・そば学院」

明日は月曜日なので「卵かけごはん」夜が「福の会」

火曜日が「タイムドメイン」

水曜日・木曜日が「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」  *水曜の夜は前回はアメリカのIT

企業の人たちが「座敷で蕎麦遊び」だったけど、こんどは「日本のIT企業のお歴々の蕎麦会」

どんな会になるのかしらん。