みのりの秋だ。
といっても、世界中から野菜や魚が集まってくる東京には、「旬」を
感じる季語がない。
TPPという殺虫剤みたいな名前のもとで、これからますますその傾向に拍車がかかりそうだ。
羊頭狗肉、というけど、やはり看板には、怪しいうたい文句が掲げれているものが多いので、
自分の舌とか五感を使って、自分で選んでいくしか方法がない。
珈琲の業界でいえば、昔は「ブルマン」といえばみんなが飛び付くので、どこのコーヒー屋に
いっても「ブルマンミックス」なんていうブレンドがあった。ひと粒でもブルーマウンテンの豆を
混ぜれば「ブルマンミックス」。最近はスペシャルコーヒー、なんていうことをうたう珈琲が多い
。車のでだしのころは、どんな車の名前にもデラックス、というのがついていた。それとあまり変わらない
気がする。演歌の大御所「村田秀雄」さんが生前、テレビのインタビューで、
「先生こんど買われた車は何ですか?」と聞かれ「でらっくす・だ」と答えた話は有名だ。
もっとも家を新築した際にも、「先生この部屋の向うの部屋は何ですか?」ときかれ、「チキンルーム・ダ」
と答えたらしいけど・・・古き良き時代のフフっと笑える話だ。
そばにいたっては、国産を使っているところが稀有な存在だ。だから「新そば」
という張り紙が、一年中いろんなところで見られて、ほんとうの旬がなくなったような気がする。
にもめげず、今週末に二日続けて、新そば祭りをする。
ひとつが、土曜日のライブ。千葉の酒々井の新そばを打ち、みんなで味わいたいと思う。
28日(土)ゆさそばライブ
演奏:ゆさ(ヴァイオリン)・しょうこ(ピアノ)・津田りつ子(パーカッション)
19時開場 19時半開演 ¥4,000(蕎麦・珈琲 付き)
次の日はお店を休みにして茨城の八郷の新そばを打つ。
「暮らしの実験室やさと農場」で、そこの若い人たちと、彼らが作った新そばをその場で打って
「新蕎麦」に感謝しながら、収穫際をする予定。昨年に続き二度目。
これから「卵かけごはん」夜は「インヨガ」
明日の夜は「書をしよう会」
金曜日は「ダメ中」。