国母の母校に脅迫メール

国母の母校に「殺すぞ」メール、別便帰国など検討(スポーツニッポン) - goo ニュース

こういう報道を見るとどうかと思いますね。
いや、報道内容がおかしいということではありません。
そういうメールを送りつける人が理解できないということ。

「何だあの態度は」と怒るのは結構。
「ああいう人物に税金は使ってほしくない」と思うのも結構。

「なんでああいう人物を選んだ」と矛先を協会に持っていくのも結構。
「協会はどういう教育をしているんだ」と憤るのもいいでしょう。

「あんな奴オリンピックに出させるな」は言ってもいいかな。
怒りに任せて「もう帰ってこなくてもいい」と思うのもぎりぎりセーフかな。

でも危害を加えてやるとか「殺すぞ」はいくらなんでもまずい。

仮に死を持って贖うべき悪行であったとしても「殺すぞ」はいけません。
ましてや、服装や態度が悪いのが、全人格を否定するべきほどのことですか？
死ねというのはそういうことでしょ。

もちろんこのメールの送り主はそれ相応の処置をされるんでしょうが、
本人や協会や学校関係者が恐怖を感じるようなら立派な犯罪です。
（犯罪に立派というのも変ですが、言葉のあや、言い回しです）

なお、匿名性が担保されていると思っているかもしれませんが、
メールの送り主なんかその気になれば当局は簡単に調べられますよ。
よほどハッキングのプロだとでもいうのならともかく、、、、。

ところで、いつからアスリートは品行方正で高潔な人物でなくてはいけなくなったんでしょう。

いや、少なくともオリンピックに出る人物は高邁な精神を持たねばならないというのなら
それでもいいけど、最初からそういう人を選べば良かったですね。

全てのアスリートがスポーツに全身全霊を注ぎ込んでいるわけじゃないし、
そうする必要もないと思います。

私にもアスリートはこうあってほしい、というのはありますよ。
自分の考えるアスリートの「あるべき姿」と違えば残念だとは思うし、
その選手を嫌いになるかもしれない。
でも、だからこうでなければならないとまでは思いません。

オリンピック選手のことではありませんが、
中にはブログに日々の様子を書いてくださるプロアスリートに対し、
ブログを書いている暇があったら練習しろとお説教なさる方がいます。
そういう方もちょっと勘違いなさっていると思います。

＊＊　追記

本件、ＴＶなどで、またぞろ「品格論争」でも巻き起こるか重思いきや
態度は悪いがそれほど騒ぐほどのことでもない、説教すればいい、程度の反応で、
まずまずまともだったことに一安心。

まあ、あの記者会見の態度はいただけませんけど。