ITニュース、ほか何でもあり。by KGR

ITニュースの解説や感想。その他、気になる話題にもガンガン突っ込む。映画の感想はネタばれあり。

2011年度、映画産業概況

2012-02-08 14:21:01 | 映画関連
忘れてました。

日本映画製作者連盟(映連、MPAJ)は、2012/1/26、
2011年の日本国内映画産業の概況について記者発表を行った。

以下、その概要について記述する。

(数字は映連発表の物を参考にした。コメントは筆者)

年間の入場者数は1億4472万6千人で、前年度比83.0%。
前年は1億7436万人で、ほぼ3千万人の減少。

やはり震災の影響が大きかったと思われる。
震災直後だけでなく、被災地では映画興行自体が激減していたろうし、
そのほかの地域でも映画どころではないという意識があったと思える。

興行収入も前年の2207億円から1812億円へ激減。
前年比82.1%、約400億円の減少となっている。
平均単価は1252円で前年比98.9%、14円の下落だが微差。

一方で、映画ソフトの売り上げは3030億円、前年比99.7%、
メーカーの売上額も1914億円で前年比99.8%とほぼ変わらず。

(売り上げにはレンタルも入っているかもしれない)

推定鑑賞人口は6億3694万人で、前年比99.0%

劇場の入場者数と合わせると、7億8167万人。

劇場+ソフトの合計での前年比を計算すると96%となる。

つまり、劇場に足を運ぶ人は激減したが、家庭での鑑賞に流れ、
合計ではわずかの減にとどまったということと思われる。



興収の洋画/邦画比は45:55でほぼ前年並み。

邦画>洋画は2008年以来4年連続。

1988年に洋画が邦画を逆転して以来、邦画の長期低落が続き、
一時は興収の7割超が洋画の時期もあった。

その後、邦画が盛り返し2006年に本数/興収とも邦画>洋画となり、
翌2007年は洋画が再逆転したが、
2008年に洋画が三度ひっくり返し、昨年まで4年連続となっている。

公開本数は、洋画358本、邦画441本で、合わせて799本。
前年よりも洋画50本、邦画33本の合わせて83本、11.5%増。

ただ、公開本数は洋画邦画とも年ごとのばらつきが大きく、
必ずしも傾向として顕著なものがあるわけではない。



詳しくは別記事で書くが、2011年に興収10億円を突破したのは、
洋画22本、邦画32本と本数では邦画が圧倒。

しかし、邦画のトップは「コクリコ坂から」の45億円に対し、
洋画のトップは「ハリーポッターと死の秘宝Part2」の97億円、
2位は「パイレーツ・オブ・カリビアン、生命の泉」の89億円と洋画が圧倒。

なお、邦画32本のうち、23本が東宝、東映が6本、その他3本。

洋画はディズニー5本、20世紀FOX5本、パラマウント4本、
ワーナー、ソニー、GAGAが各2本などとなっている。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今朝の東京スカイツリー、201... | トップ | 2011年、邦画興収ベスト10 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画関連」カテゴリの最新記事