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映画「マグニフィセント・セブン」@109シネマズ木場

2017-02-22 17:05:20 | 映画感想
2017/2/18、109シネマズ木場。
5番スクリーン。F列が埋まっていたので、G列を選択。



デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イ・ビョンホン、
イーサン・ホーク、ヘイリー・ベネット。



1879年、アメリカ西部の小さい町、ローグクリーク。
近くの金鉱の持ち主、ボーグ(ピーター・サースガード)が町を牛耳り、
町の人々は、ボーグとその仲間に対する反発を教会の集会で語っていた。

ボーグは土地を安く買うと申し出、反発する住民の何人かを射殺し、
教会に火をつけて、3週間後に戻るからその時までに決めておけ、と言って去っていく。

旦那を無下に殺されたエマ・カレン(ヘイリー・ベネット)は、
使用人の男と全財産を持ってボーグに対抗できる人物探しに出かける。



ある町に一人の黒人の男(デンゼル・ワシントン)がやってきた。
みんなが訝しげに見る中、男は馬をつないで酒場に入る。
男はバーテンダーとやり取りの末、バーテンダーを射殺してしまう。
保安官がやってくると、男は外に出て自分はサム・チザムと言い、
7州の刑執行人であり、バーテンダーは賞金首だと告げる。

様子を見ていたエマはチザムに町を救ってくれるよう頼む。
一旦は断られるも食い下がるとチザムはバーソロミュー・ボーグと聞いて
態度を変え、ボーグを倒すために仲間集めをするという。

チザムは酒場にいたジョシュ・ファラデー(クリス・プラット)
賭け早撃ち勝負で稼いでいたグッドナイト・ロビショー(イーサン・ホーク)と
ナイフの使い手の東洋人、ビリー・ロックス(イ・ビョンホン)

山男のジャック・ホーン(ビンセント・ドノフリオ)
お尋ね者メキシコ人、バスケス(マニュエル・ガルシア・ルルフオ)
部族から追い出されたレッド・ハーベスト(マーティン・センズメイアー)
の6人を仲間にローズ・クリークに戻っていく。

しかし、わずか7人の圧倒的多勢に無勢。
どうやって、チザムらはボーグを倒そうというのか。
その真の目的は。
対決の時は迫る。

**

1954年の「七人の侍」を原案にした1960年の「荒野の7人」をリメイクした作品。

「七人の侍」については黒澤プロと東宝、それに「荒野の7人」の製作会社の権利を
継承したとするMGMの間で日米訴訟合戦の末、1993年に和解したらしい。

そのせい(和解内容)かどうかは知らないが、本作は「七人の侍」の黒澤明など3人を
原作脚本とし、「荒野の7人」の脚本家は入っていない。

なお、「荒野の7人」は3人の脚本家によるが、クレジットされているのは1人だけで、
後の2人はクレジットを辞退したらしい。

ただし、舞台はもちろんだが、時代背景や人物設定などは「7人の侍」より
「荒野の7人」に近いと感じる。

原案、旧作と違い、色恋沙汰一切なし。
ラストで町に残る者がないところは「七人の侍」に近いかもしれない。



西部劇は久しぶりな気がする。
昨年は「ヘイトフル・エイト」と「レヴェナント」、一昨年は「ジャンゴ」と見たが、
いずれもいわゆる活劇タイプではない。

これも時代なのか、爆薬を多く使い大勢が爆死するのは、演出的にはともかく、
ちょっといただけない。

ガトリングガンがあるなら最初から使えよ、とか、
保安官を逃がしてわざわざボーグが来るのを早くすんなよ、とか
いろいろ突っ込みたいところはあるが、全体から見れば些細なことではあるし、
演出上も何とも言えない。

旧作、原案とも町村を襲うのは、収穫の強奪であり、
住民の排除/町の乗っ取りではない点は大きく違う。

また、主人公が結局は復讐が目的であればちょっと違う気がする。



エマ・カレンのヘイリー・ベネットは「ガール・オン・ザ・トレイン」では被害者のメーガン。
「イコライザー」ではクロエ・モレッツの友人で結局殺されるマンディ。



チザムがバーテンダーに耳元でささやくセリフは「Bring them in 」
直訳すれば「彼らを連れてこい」または「それらを持ってこい」だが、
セリフの前後関係からはしっくりこない(字幕は失念)
慣用句として何らかの意味があるのではないか。

なお、同タイトルの宗教チックな歌があるが、1885年の作品であり、
映画の設定時期にはまだできていない。
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