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プレSE、「少額訴訟」 第六章 その9

2008-05-04 12:11:27 | 趣味
桜井からは、約束どおり昼前に見積りが届いた。
御厨は富田の資料と合わせ、見積り内訳書を作成した。
それは、注文は一本だが機能ごとに項番を分け、
金融本と公共本の受注金額が分けられるよう工夫をしたものとなった。

片山はそれを利用して営業の見積書を作成した。
それは、尾藤に報告され、松本によって営業部長印が押され
正式の見積書となった。

片山は、見積書をバインダーに閉じ、
丁寧に社名入りの封筒に入れて、客先へ持参することとなった。

合計金額はあらかじめお客から聞いていた、
いや、正確には限りなく実際に近いと推定した予算金額を少し超えるものだった。

予定価格の根拠となる見積りは、複数社から相見積もりを取る場合も含めて、
最低でも五%程度は低く査定される。

したがって少し高くしておくのだ。

顧客内では、予算より少し高いが、ほぼ予算どおりであり、
入札に掛ければ業者の一次見積りよりは、
実際の入札値の方が下がるだろうから、
予算内に収めることが出来るとして予定価格の詰めに入る。

まあ、安いに越したことはないが、
この時点で既にあまりに予算額との乖離が激しいと、
もともとの予算根拠はなんだったのか、となってしまう。

予算の根拠が正しいとすれば、
今度は予算で考えた事業やその進め方と何が違うのか、
一部なのか全部なのか、やり方が違うのか、範囲が違うのか。

いずれにしても説明が面倒になる。
ちょっと高めのそこそこが一番いい。

***

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「プレSE奔走す」 ISBN4-434-07543-8 1200円
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