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RFID2007

2007-09-13 22:52:36 | IT
RFID2007、展示会に行く。

東京ビッグサイトの東館、5,6ホールで金曜までの開催。

RFID。
ICタグとも言われる、ICカードもその一種だ。

チップをアンテナと組み合わせてセットにし、インレットにしたもの。

インレットは、取り入れ口のことでもあるが、
この場合は一体化したパーツのこと。

シールやラベルに貼り付けたもの、カードなどに封じ込めたもの、
金属やプラのリジッド(硬い)タイプのものもある。

アンテナ込みで数センチ×数ミリ、あるいは1センチ角くらいのものから、
10センチ角くらいのものまでサイズも多様。

もちろん、読み取り専用、読み書きできるもの、
メモリの容量、アンテナの特性(読める距離や角度)など
目的や用途によってさまざま。

用途と言えば、在庫管理、物流管理、入退館管理、真贋管理、所在管理等々、
およそ流通のほとんどの場面での用途が提案されている。

展示に飲み物の販売ブースがあって、
ICタグを貼り付けたPETボトルを一括読み取りもやっていた。
(飲み物を本当に売っている)

ただ、まだ個品管理ではなく、バーコードの代わりにすぎないが、
価格さえクリアーすればバーコードにとって代わることは十分可能。

バーコードの最大の利点は安いこと。
バーコードプリンタで印刷しても安いものだが、
パッケージにあらかじめ印刷すれば、事実上タダに等しい。

一方のICタグは、経産省の響プロジェクトによって、
読み取り専用で1個5円まではできたはずだが、

読み書きできるものは数十円はかかるはずだ。
図書管理用のものは7~80円と言ってたかな。

まだ高い。

ところで、バーコードの代替で1個数十円は高いとしても、
たとえば1個5円なら使うメリットはある。

バーコードならバーコードをバーコードリーダーに読ませないといけない。
ICタグも同じでしょ、ですって?

実はここに根本的違いがある。
ICタグはリーダに近づければいいのだ。
どう違うかって?
バーコードはバーコードそのものをリーダに見せないといけないが、
ICタグはリーダに近づければいいのだ。

つまり、バーコードの場合のように、
どこにバーコードがあるのか確認し、
しわが入っているとそれを伸ばし、
リーダに向けて、コード部分をレーザー光に当てる、
この一連の動作が不要。

実際にはかごに入れたまま、複数一括読み取りができるが、
おそらくしばらくは消費者が嫌がるので、
商品ひとつずつを確認することになるだろう。

それでも、
どこにICタグが張り付いているか確認せず、
パッケージのしわや他の商品タグの重なり、裏表を気にせずに、
リーダに商品を近づければいい。
これでレジ時間の短縮になる。

今はまだ、その短縮時間に見合う金額でないが、
一括読み取りでもいいよ、という顧客があればペイするかもね。

在庫管理の際も、
棚のひとつずつの商品のラベルを引っ張り出してリーダーで読む、
棚の商品数をひとつずつ数える必要がない。

もっといえば、棚にアンテナを付けておけば、
商品の棚の在庫数がリアルタイムでわかるし、
お客様が商品を取り出して戻した、ことまでわかる。

A社の商品を手に取り、それを戻してB社の商品を取った、
なんて分析も可能なんですよね。

会場では、RFIDを使ったソリューションのほか、
RFIDのリーダ/ライタ、ラベルプリンタなども多く出ていた。

ついでに参考にICタグラベルプリンタの出力見本。
裏にICタグのインレットが張り付けられている。
銀色の模様はアンテナ、中央の緑っぽい点がICチップだ。



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