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ジオデジックドームへの道、まずは模型作り(その4)サッカードーム拡大版

2022-01-09 20:55:15 | DIY
A4サイズの紙に印刷してサッカーボールドームを作るところまで書いた。
次は、大きめのサッカーボールドームを作る。

「使用したA4のサッカーボール展開図を拡大すれば良い」と思っていると大間違い。
というのもその展開図は元々なのか、拡大したせいなのか、印刷の具合なのか、微妙にずれている。

そこで、正六角形と正五角形を作図し、これを何枚も印刷することにした。
出来上がりドームの高さを2種類とし、低い方をAタイプ、高い方をBタイプとする。

必要枚数は次の通り。
Aタイプ(低いもの)正六角形:15枚(うち5枚は半分にカット)、正五角形:6枚

Bタイプ(高いもの)正六角形:15枚、正五角形:11枚(うち5枚は、一部をカット)

正六角形はコンパスで簡単に書ける。
例えば1辺が10cmの正六角形を書くには、コンパスで半径10cmの円を書き、
円周に沿って10cmずつコンパスで区切って書いていけばいい。

しかし、コンパスを使った正五角形の書き方は知らなかった。
円に内接する正五角形の書き方は比較的簡単だが、それだと1辺の長さを10cmに合わせるのは難しい。
(正六角形と正五角形をピタリ合わせるためには、両図形の辺の長さが同じでないといけない)

調べていくと辺の長さが与えられた時の正五角形の書き方の解説があったので、少し複雑になるがそれを採用する。

いずれの書き方も数学的に正確な正五角形、正六角形となっているので,丁寧に作れば誤差少なく作れるだろう。
尚、切り抜きの巧拙によるずれはあり得るが、まとめて切ればなんとかなるだろう。

綺麗に書くためには100均のコンパスでは心もとない。
良いコンパスは確か亡親父が持っていたはずだ、と探したが見つからなかった。
それに仮に見つかっていたとしても書ける円の大きさはせいぜい直径10cmもあればいい方だ。

一片の長さが与えられた時の正五角形の書き方では五角形の片側に一片の長さの約3.5倍の幅が要る。
(正確には(1+√5)≒3.236倍)五角形の反対側のでっぱり分に辺の1.5倍は要るので、都合5倍。
五角形の高さは辺の長さの大体1.5倍だが、底辺の下にも作図するので約2倍。

仮に1辺が10cmの正五角形だと、最低でも50cm×20cmの紙がいる。
大きい紙で作図して切り抜くしかなさそうだ。

前回試作したサッカーボールドームは、一辺の長さ2cm。
小は横幅が約8.5cm、高さは5cm。
大は最下部が7cm、最大幅8.5cm、高さ6.5cm。

A4用紙に書ける最大の六角形は、一辺が11.5cmほど。(高さ約20cm)
一方A4用紙に書ける最大の五角形は、一辺が13cm弱になる。
そこで、1辺10cmとすれば、横幅20cm、高さ17.5cmの六角形と、
横幅12.5cm、高さ12.5cmほどの五角形となる。(数字はいずれも概算)

用紙に書く際は、六角形は半形10cmの円がベースなので、A4に直接書ける。
五角形はコンパスを使う際、補助線が横に広がるので、最低でも21cm四方の紙がいる。
出来れば、21cm×27cmの紙が必要で、短辺はぎりぎりだがA4に入る。
作図には半径が13cm以上の円が書けるコンパスが必要となる。

紙はペーパークラフトにも使っているコクヨの厚紙コピー用紙を使う。
180g/m2で、厚みは0.22mm。
実売価格で1枚当たり8円ぐらい。
(他社でもっと厚い紙も売ってはいるが、0.335mm厚で1枚34円見当と手が出ない)

この他に要るものとしては、コピー機(プリンタ―)、カッターナイフ、カッティングマット、金属スケール。



必要なものは出そろった。
まずはA4の普通紙にコンパスを使って正六角形と正五角形を書いていく。

失敗。


微妙にずれた。


やり直し。




これをベースに必要枚数をコピーする。
今回はAタイプを作るので、右の図に合わせて、六角形を15枚、五角形を6枚作る


1枚ずつは面倒なので5枚ホチキス止めして、切り抜き。


正確を期したつもりだが、出来上がったものを見るとピタリだけではなく2、3mmずれたものもできた。
ぴったりにするには、面倒でも1枚ずつカットするか、持ってないがカットマシンが要るかもしれない。

これをサッカーボール展開図に合わせて貼り合わせていく。


既に隙間があるのはサイズが不一致のためで、本来はピタリ合って隙間ができないはず。

パーツ完成。


組み上げていく。




これを重ねれば完成。
写真は仮に置いて見たところ。


前述のようにサイズが少しずれたものができたため、ところどころ合わない。
一応組み上げたが、ずれは目立つ。


ミニサイズと比べると大差。


**

このサイズの模型はここまで。
これより大きいものはうちのプリンターでは印刷できない。

今回の試作でわかったこと。

・0.22mm厚(180g/m2)は柔すぎ。組み上げるときにたわんでゆがむ。
 また置いたときに底になる部分が、まっすぐになっていない。(自立はする)
・用紙を重ねてカットすると、よほどきっちり固定しないと重ねた上と下で微妙にずれ、サイズが変わってしまう。

ただ、これ以上しっかりした紙となると一般用紙ではなくなってしまう。
ネットで買えるものでは0.335mmがあったが、それでも薄すぎる。
さらに厚く、カットできるものとなれば「段ボール紙」、それも折り目のない「板段ボール」が必要かも。
いずれにしてもカットは正確を期し慎重に行う必要がある。



その後調べたところ、「板紙」「板ボール」「板段ボール」などで検索すると、さらに厚いものが見つかった。
いわゆる「白ボール」以外は段ボール色というか、黄土色、土色、薄茶色、ベージュの物になるが、
mm単位の厚みの物がたくさんあった。
但し、A4では割高でA3、A2が多い。
また例えば「A2より少し大きい」と称した製品も散見される。「なんちゃらノビ」なのか。
いわゆる「ノビ」には明確な規格はないようだが、「トンボ」が打てるサイズであることは間違いない。
素人考えでは段ボールにトンボ打ってどうすると思うがプロには用途があるんだろう。

ざっと調べたところでの最厚は強化段ボールの10mmだった。
これぐらいの厚みになると、図面を引くときに当然厚みを意識したものになるし、張り合わせたときの縁に
角度を付けるなどの必要が出てくるのではないだろうか。

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