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今朝の東京スカイツリー、2017/1/17

2017-01-17 15:16:50 | 東京スカイツリー
1995年1月17日、夜明け前の午前5時47分頃。
明石海峡を震源とする大地震が発生。
淡路島から明石海峡を経て神戸、芦屋、西宮、尼崎などの断層に亀裂が入った。

多くの地震計が壊れたり、回線が不通となって当初は正確な被害が伝わらなかった。

「震度6で死者2名」などが第一報だった。
当時の首相は社会党の村山富市。
一報を受けて詳細を確認するようにとの指示は出したものの、大したことはないと思い、
財界人との懇談会など当日の予定をキャンセルすることはなかった。
ただし、当時の政府の危機管理体制や、法制度上の不備もあってできないことも多く、
やるべきことはやったとの意見もある。

自衛隊は県からの派遣要請を待たずに直ちにヘリを飛ばし被害状況を確認。
あまりの大惨事に知事に対し災害派遣要請を出すよう連絡したが、
当時の兵庫県知事貝原はすぐには派遣要請を出さなかった。

これについて後に貝原は知事に現場の状況が伝わっていなかったとしている。
実際、10時頃までに知事に届いていた情報では「死者4名」と言うものだった。
兵庫県からの災害派遣要請は偶然電話の繋がった課長補佐からの物だった。

地震発生が夜明け前で暗かったこともあり、複数個所で火災が発生、延焼し
神戸市街地はさながら焼夷弾空襲を受けたような惨状だった。
明り取りなどで点けたろうそくも火災の一因と言われる。

ビルの倒壊などで消防車が動きが取れず、現場にたどり着いても停電、断水で
水が出せないため、燃えるに任せる状況だった。

多くの人が瓦礫の下敷きになったまま焼け死ぬこととなった。
これについても後にほとんどの人は倒壊で即死しており、焼け死んだのはごく少数との
意見もあるが、瓦礫に挟まれた人を助けようとした人に対し、
「自分はもうだめだ、お前たちは逃げろ」と叫び、焼け死んでいった例が多くある。

ヘリの爆音ががれきに埋もれた人の声をかき消した。
ヘリに乗って現場の惨状を伝えた筑紫哲也は立ち上る煙に「まるで温泉街のようです」
と語って物議を醸した。

前年にカリフォルニアの大地震で高速道路が倒壊した時、解説者のほとんどは
日本では絶対にありえないと述べていたが、阪神高速のコンクリート支柱が粉砕し
道路が倒壊する事態となった。

新党さきがけの国会議員でたまたま神戸にいた高見裕一は、当時まだ珍しかった携帯電話で
官邸に連絡、甚大な被害と自衛隊の派遣要請を進言したが、大げさだと信じてもらえず、
また、自社さ連立政権では自衛隊そのものに否定的な意見も多かったことから、
結果として初動の遅れを生じたとされる。

圧死、焼死など、死者6400余名、重傷者1万余名を含む負傷者約4万4千名。
全壊家屋10万棟、半壊14万棟、火災被害1万4千棟。
避難者は30万人を超える未曽有の大災害。

東日本大震災が起こるまでは自然災害による被害としては最大だった。

あれから早くも22年が経った。
思い出したくない気持ちと忘れてはいけない気持ちが葛藤する。

***

今朝の撮影時刻は7:45頃。
晴れ。

昨日、一昨日よりは暖かく、氷は張っていない。

8時の気温は3.5度、湿度65%、北の風2m/s。
PM2.5は5μg/立米、SPMは7μg/立米でした。
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