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雑感(高額医療費限度額値上げに思う)

2025-03-04 11:17:55 | 政治経済
闘病生活を続けていて、高額な医療費がかかるとおっしゃるタレント、芸能人は結構いる。

先日亡くなったTVでもよく見かけたある経済アナリストの方は、原発不明がんで、
自費治療を続けていたそうで、年間1000万円ほどかかるとおっしゃっていた。

先日は、有名な歌手の方が、2週に一度通院し、検査、注射、内服薬などで、1回に合計11万円ぐらいかかると言われていたそうだ。
月2回で22万超、年に290万円ぐらいかかる計算になる。
(11万×26=286万)

そも、高額医療費の補助制度は年収によって支払限度額(支払う医療費の限度)が変わり、
現行の最高は年収1160万円以上で、
医療費の総額にもよるが、年間の医療費が1000万円とすると、限度額は月に35万円程度、
年に420万円ほどとなる。
(保険適用の場合、自費診療は適用外)
(このほかに通院費や消耗品、入院した場合の経費など適用外がある)
年収の4割が医療費に消えるとすればこれはかなりきついだろう。

8月の改正(改悪?)では、年収の上限額を上げて、刻みも増やし、低所得者から
高額所得者までまんべんなく負担上限額が増える。

最高額は年収1650万円以上で、年間医療費の総額が1000万円、限度額の計算式が現行と同じであれば、
月に53万円強、年間640万円強、1.5倍の値上がりで、収入の4割に達する。

ただし、最低額は住民税非課税世帯で現行3万5千円強、年間42万5千円ほど。
これが月に3万6千円強、年間43万6千円ほど、約2.5%の値上げになる。

さて、2週毎に治療を受けている歌手の方は推定年収2億円だそうだ。
1回の金額が高いのは3割負担で高額医療費制度がどうのと説明されたと
おっしゃっていたらしいから、保険診療を受けておられるのは確実。
この方が高額医療費制度を受けておられれば、420万円が640万円になるわけで、
220万円、年収の1%医療費が増える計算になる。
これをどう見るかはあなた次第。

前述のとおり、自費診療は適用除外だし、通院と入院でも違う。
支払限度額は医療機関ごと月ごとに計算されるので、同月内に同じ医療機関を複数回通院すれば合算されるが、月をまたがると計算は別で、薬局(処方薬)も別計算。
逆に世帯合算などの措置もあり、単純に計算できないので要注意、

メディアは最高の部分を強調するし、時間の制限もあって細かくは説明しきれないので、
それが自分にどう影響するかは、よく調べないといけない。

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