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今年の漢字と新語・流行語

2020-12-12 20:49:46 | 観察
毎年この時期になると「新語・流行語大賞」と「今年の漢字」が話題になる。
いつも気になるのはこの2つのメディアの扱いが極端に違うことだ。

「新語・流行語大賞」はもともと「現代用語の基礎知識」に載せるべき新語や新語ではないものの
その年はやった言葉(流行語)を募集選考していたが、メディアの扱いもあって段々とイベント色が強くなり、
いつの間にか今のようになった。

候補は募集で決めているようだが、「現代用語の基礎知識」の編集部が絞り込んだノミネート30に対して
7名の選考委員が(多分)侃々諤々、喧々囂々、(7名を大勢と言うかは議論のあるところ)の議論の末、
年間大賞と、トップテンを決める仕組み。
授賞式が行われ。受賞者に著名人が多く選ばれて式典に参加することなどからマスコミの扱いは大々的。

しかし、もともとは読者からの募集とはいえ、わずか7人の選考委員が選考するため、個人的には、流行したのか、
あるいは新語と扱っていいのか迷うような語が選ばれているとの印象を持っている。

7人は著名人、有名人、有識者(1名は「現代用語の基礎知識」の編集長)ではあるものの、選考は恣意的で
偏った見方になっているのではないかと言う気がしなくもない。

一方、「今年の漢字」は日本漢字能力検定協会(漢検の実施機関)が、日本全国から募集したなかから
最も多かった文字を選んでいるので、選考委員の恣意的な選択はない。

世間の関心を最も集めた文字と言えるが、発表が地味なのか扱いも薄い。
本家の「今年の漢字」より、「あなたが選んだ今年の漢字はなんですか」と芸能人や有名人に聞いたり、
特定の年代や団体に聞くなどして話題をつなぐというか水増しするのがせいぜい。

Wikiによれば、「新語・流行語大賞」は【日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」、第一生命の「サラリーマン川柳」、
住友生命の「創作四字熟語」、東洋大学の「現代学生百人一首」と並んで、現代の世相を反映する一つの指標とされている】
が、どうしてもメディアの注目するのは「新語・流行語大賞」ではないだろうか。

どれもこれもどこかの団体がそれぞれのルールに基づき、それぞれの手法で集計したり選考したりして決めているもので、
どれが良いの悪いのと言うことはないが、メディアの扱いには大差がある。
それをすんなり受け入れてしまうことに違和感があるのは私だけだろうか。

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