ITニュース、ほか何でもあり。by KGR

ITニュースの解説や感想。その他、気になる話題にもガンガン突っ込む。映画の感想はネタばれあり。

スキームチェンジ、あるいはパラダイムシフト

2006-08-01 09:48:48 | Weblog
亀田興毅「レコード大賞」KO (スポーツニッポン) - goo ニュース

亀田人気はたいしたものだ。
本人のキャラもあるし、実力もあるだろう。
一部関係者の中には批判もあるようだが、メディアの売り方もうまい。

いずれにせよ、50年近く続いてきた看板番組をぶっ飛ばすのだから、
そのパンチ力は並大抵のものではない。

ところで、日本レコード大賞といえば年末に行われる恒例の番組、
というだけでなく、
その年の日本歌謡界のトップを決めるいわば文化の象徴でもあった。

しかし、その視聴率の凋落ぶりは見るも無残。
(評価基準が視聴率しかないということもまた問題だが)

ほとんどの日本人が深夜まで起きていて、
ゆっくりと酒でも飲み、新年を迎えようかというとき、
(働いている人はご苦労さんです)
見たいTVが歌謡祭ではなくなった、
あるいは歌番なら紅白で十分という人が増えた。

昔はレコ大を見てから紅白という段取りだったんだけどな。

もう歌番組はいいよ。
どうせ流行った曲なんて聞き飽きるくらい聴いたわけだし。
CDじゃうまいけど、生では聞くに堪えないグループもあるしね。

視聴者の好みが変わったんでしょう。

しかし、果たしてそれだけか。

私が思うに大晦日に「TVを見ながらのんびりとすごす」こと自体が
減っているのではないか。

のんびりとすごす事が減ったのか、
TVを見ながらということが減ったのかは判らないが、
いわゆる古き良き時代の家庭の団欒=サザエさん的情景が
減ってしまったのではないか。

昔を懐かしむ人には家庭団欒の崩壊と映るかもしれないが、
そうでない人には単なる生活様式の変革と映るだろう。

別にわざわざTVを見なくても楽しみはいっぱいある。
これは外に出かけること(例えばディズニーランドとか)だけではない。
家にいてもTVが唯一絶対の娯楽というわけではないでしょう。

TVはCMが多いし、同じシーンをCM前後で繰り返してやるし、
良いところでぶった切って盛り下がることが多いし、
見てても楽しくないもんね。

この見方は当たっているかもしれないし、外れているかもしれない。

しかし、世の中は確実に変わっている。

視聴率の低迷を単に視聴者の好みが変わってきた、
飽きられてきたから、と捉えているととんでもない目にあうよ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 偽装請負、二重派遣。そして... | トップ | Amazonの「なか見!検索」とは、 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事