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アゲハの幼虫、自然死と被捕食の痕

2020-07-25 21:55:33 | 昆虫/虫・その小動物
アゲハの幼虫の死亡原因の第1位はおそらく天敵に食べられてしまうことだろう。

今までもスズメやアシナガバチ、スズメバチの捕食シーンは見たことがあるし、
先日はテントウムシの幼虫につかまっているシーンを見てしまった。

2番目に多いのが自然死の中でも脱皮失敗。
脱皮中に皮が脱げなくなって困っているうちに皮が乾燥してしまい、動きが取れなくなって死ぬのと、
脱皮直前まで行ったが何らかの原因で脱皮ができずに死んでしまうのだと思う。
特に終齢になる時が多いと言うか目立つだけなんですけど。


左上は脱皮途中で動きが取れず死んだもの。
先日死んだと思ったが実は生きていたってのも脱皮失敗で尻が古い皮から抜けきらなかったもの。
実際には生きていたと書いたが、結局は死んでしまったようだ。

右上は脱皮直前までになったものの、脱皮に移れず死んだもの。原因は全く分かりません。
色が緑がかっていて、四令までの状態では白いはずのところが緑っぽくなっている。

下は脱皮には成功したものの、直後に捕食されたと思われる痕跡。
普通どの令でも脱皮直後の栄養補給なのか、居場所を知られないためか、脱いだ皮を食べてしまうが、
結構きれいな形で皮が残っている。
写真には載せないが、この痕はほかにも幾つか残っていた。

これらは脱皮直後でまだ活発に動けない状態の時に捕食されてしまったのではないだろうか。
勿論脱いだ皮を食べずに放置して逃げた可能性もあるが、そんなことしたら栄養不足で長く生きられないのでは。

狩ったのは鳥ではなく、蜂や蜘蛛のほか、獲物を探すときに飛ばない系の肉食昆虫ではないだろうか。

それらに捕食されたと考える理由は、痕を残したであろうサイズの幼虫は必ずしも一番大きい幼虫ではないこと。
鳥なら大きい幼虫を真っ先に狙うだろうから。
それに鳥なら根こそぎ食っちゃうだろうから。
大体の肉食昆虫は自分と同等サイズの餌を狩るだろうから、中っ位のサイズがやられていることに説明がつく。

アシナガバチの餌捜索シーンを目撃したことがあるが、その時は飛びながら空中から餌を物色するのではなく、
木に止まって伝い歩きながら餌を探していた。

幼虫の臭いは頼りにしていないようで、すぐ近くに幼虫がいるのに気づかずに素通りしてしまうこともあった。
たまたま移動ルートに止まっている幼虫にとっては災難で、終齢若齢関係なく捕まえていた。

終齢など大きい幼虫を飛びながら見つけたシーンを目撃したこともあるが、分解して肉団子にしたので、サイズはあまり関係ない。
また一度に全部狩るようなことはなく、肉団子を持ち帰ったらしばらくは来ない。

他のプレデター昆虫も自分の食い扶持さえ賄えればそれ以上の狩りはしないだろうから、少しずつやられるのも納得。
今年は幼虫を取り込まず自然に任せているが、自然はずいぶんと残酷なものだ。

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