絶対見るぞ、だった1本。(それなのに、、、)
2009/9/21、109シネマズ木場。
白土三平原作、宮藤官九郎/崔洋一共同脚本、崔洋一監督で描く。
松山ケンイチ、小雪、佐藤浩市、伊藤英明、小林薫。
**
冒頭、カムイの生い立ちや境遇がコミックの絵を使って説明される。
カムイ幼少の頃、抜け忍となったくノ一、スガル(小雪)がいた。
追うカムイと大頭(鄭伊健=チェン・イーキン)、スガルはがけから海に転落。
抜け忍の末路だった。
14年後、自身が抜け忍となって逃げるカムイ。
数人の追い忍を一人ずつ倒していく。
ここで「変移抜刀霞切り」や「飯綱落とし」などの技が紹介される。
一段落したところで、カムイはその地の領主、水谷軍兵衛(佐藤浩市)の
愛馬一白(イチジロ)を狙う男を目撃する。
男は半兵衛(小林薫)、一白の右足を切り落として取り、逃走する。
カムイはこの男に接近し、身代わりとなって追っ手を巻く。
半兵衛は荒海に船を出し、カムイを突き落として去っていく。
カムイは奇ヶ島と呼ばれる島に流れ着く。
瀕死のカムイを半兵衛一家、特に娘のサヤカ(大後寿々花)は
熱心に介抱して助け、思いを寄せる。
半兵衛の妻、お鹿は実はスガルだった。
カムイもスガルに気づくが、スガルはカムイを忍びと見抜き、
自らを追ってきたと考える。
果たしてカムイは平穏な生活を送ることが出来るのか、半兵衛一家の運命は。
***
うーん、面白かったんですが、ちょこちょこっと残念な部分も。
「カムイ」
記憶の中では「カムイ伝」も「カムイ外伝」も「サスケ」も
「忍者武芸帳」もごっちゃになってしまっているので、
原作との違いについては、まったく意見を持ちません。
ただ、いわゆる「草」でもないのに、
彼らはあそこまで村人に取り入る必要はあったのか。
相手を信用して隙だらけに見えるカムイを殺すチャンスはいくらでもあったろうし、
みんなが一斉に毒を盛られてしまうのも不自然でした。
村人はともかく、抜け忍にしては脇が甘すぎる。
また、カムイの苦悩があまり感じられなかった。
特に不動の言う、カムイのせいで罪のない人たちが死ぬことの苦悩は
表現できてないように思います。
半兵衛一家とともに暮らす覚悟もあまり感じられなかったし。
半兵衛はいったいなぜ領主の馬を狙ったんでしょう。
ただの漁師とは到底思えない身のこなしでしたし、
馬である必然性があるとしても、どの馬でも良かったのでは。
確信犯でなく、偶然の結果、領主に狙われる方がよかった。
映像的には、CGがちょっと、、、でした。
ワイヤーアクションはまだいいのですが、崖を登るシーンはかなり違和感。
魚は良いんだけど鮫はちょっと、とか、それから鮫は死んだら浮かないで沈みます。
キャストでは、あの人が芦名星とは全く気づきませんでした。
汚いメイクのせいでしょうか。
最後に「追忍」は「ついにん」ではなく「おいにん」だと思ってました。
2009/9/21、109シネマズ木場。
白土三平原作、宮藤官九郎/崔洋一共同脚本、崔洋一監督で描く。
松山ケンイチ、小雪、佐藤浩市、伊藤英明、小林薫。
**
冒頭、カムイの生い立ちや境遇がコミックの絵を使って説明される。
カムイ幼少の頃、抜け忍となったくノ一、スガル(小雪)がいた。
追うカムイと大頭(鄭伊健=チェン・イーキン)、スガルはがけから海に転落。
抜け忍の末路だった。
14年後、自身が抜け忍となって逃げるカムイ。
数人の追い忍を一人ずつ倒していく。
ここで「変移抜刀霞切り」や「飯綱落とし」などの技が紹介される。
一段落したところで、カムイはその地の領主、水谷軍兵衛(佐藤浩市)の
愛馬一白(イチジロ)を狙う男を目撃する。
男は半兵衛(小林薫)、一白の右足を切り落として取り、逃走する。
カムイはこの男に接近し、身代わりとなって追っ手を巻く。
半兵衛は荒海に船を出し、カムイを突き落として去っていく。
カムイは奇ヶ島と呼ばれる島に流れ着く。
瀕死のカムイを半兵衛一家、特に娘のサヤカ(大後寿々花)は
熱心に介抱して助け、思いを寄せる。
半兵衛の妻、お鹿は実はスガルだった。
カムイもスガルに気づくが、スガルはカムイを忍びと見抜き、
自らを追ってきたと考える。
果たしてカムイは平穏な生活を送ることが出来るのか、半兵衛一家の運命は。
***
うーん、面白かったんですが、ちょこちょこっと残念な部分も。
「カムイ」
記憶の中では「カムイ伝」も「カムイ外伝」も「サスケ」も
「忍者武芸帳」もごっちゃになってしまっているので、
原作との違いについては、まったく意見を持ちません。
ただ、いわゆる「草」でもないのに、
彼らはあそこまで村人に取り入る必要はあったのか。
相手を信用して隙だらけに見えるカムイを殺すチャンスはいくらでもあったろうし、
みんなが一斉に毒を盛られてしまうのも不自然でした。
村人はともかく、抜け忍にしては脇が甘すぎる。
また、カムイの苦悩があまり感じられなかった。
特に不動の言う、カムイのせいで罪のない人たちが死ぬことの苦悩は
表現できてないように思います。
半兵衛一家とともに暮らす覚悟もあまり感じられなかったし。
半兵衛はいったいなぜ領主の馬を狙ったんでしょう。
ただの漁師とは到底思えない身のこなしでしたし、
馬である必然性があるとしても、どの馬でも良かったのでは。
確信犯でなく、偶然の結果、領主に狙われる方がよかった。
映像的には、CGがちょっと、、、でした。
ワイヤーアクションはまだいいのですが、崖を登るシーンはかなり違和感。
魚は良いんだけど鮫はちょっと、とか、それから鮫は死んだら浮かないで沈みます。
キャストでは、あの人が芦名星とは全く気づきませんでした。
汚いメイクのせいでしょうか。
最後に「追忍」は「ついにん」ではなく「おいにん」だと思ってました。
いきなりですから。抜忍スガルだっているのに彼女すら何も気付かずにやられるなら、最初からカムイごと毒殺しちゃったらいいですしね。現にカムイも気付いてなかったし。(苦笑)
カムイにも仲間にも追い忍だとばれてないのなら、
本当は不動こそ凄い忍者かも知れません。
スガルも14年も追っ手に怯え、猜疑心に包まれていたにしては
あまりにも軽率でした。
テレビで宣伝してましたが、
メッセージ性は感じられませんでした。
「辺り」を「当たり」と書いてしまいました。
すみません。
>メッセージ性は感じられませんでした。
同感ですね。
いっそのこと思い切りエンターテイメントに
振ったほうが良かったかもしれません。
忍者映画としては、まずまずでしょうか。
個人的には「あずみ」の方が面白かったですが・・・。
残念なのは、やはりCGでした。
日本の技術って、こんなものなのか?
と、映画を観ながら思ってしまいました。
カムイの頃とは時代背景が違うし、その後多くの忍者物が出てますから、
原作に忠実にしても分かりにくいだろうし、
当時の驚きというか感動は再現できない気もします。
(映画を見てからの後付ですけど)
CGはひどかったですが、日本の技術がこんなものとは思いません。
良いものは目立たず、ひどい場合に目立つだけではないでしょうか。
私も、CGにガッカリでした。
漫画が原作だから狙ってやってるのかな~。。。とか~。。。^^;
そうそう、崖を駆け上がる人間は不自然で、
壁を登る虫みたいでした~^^;
>みんなが一斉に毒を盛られてしまうのも不自然でした。
村人はともかく、抜け忍にしては脇が甘すぎる。
それは私も思ったのです。
忍者って、たぶん足音だけじゃなくて、毒物などにも
敏感なんじゃないかと思うんだけど。。。
スガルが居ながら島が全滅とは。。。
まぁ、ツッコミどころは満載でしたが、島に入ってからの
ストーリーは、私は結構入り込んで見れちゃったのでした^^
役者さんの演技に寄る所が大きかったです。
演技と特殊効果のバランスが悪かった、
あるいはVFXで妥協しすぎた、
予算の都合か時間の都合か分かりませんが、
残念でした。
細かいところに気になる点や、CGのしょぼいところなど、気にならないくらい惹き付けられるストーリー展開だったら良かったのに~と残念でした。
私も半兵衛の行動からして?だったので、最初から置いていかれちゃいましたよ。
監督が舞台挨拶で泣いたのは本当です。
崔監督と言えば、辛口、強面な印象で
泣くような人とは思えませんが、
よほどいろいろあったんだろうと思いました。
だからと言ってこの映画の評価が変わることはありませんが、
かなり思い入れがあったらしいことは事実です。
(それが、実を結んでないのは残念です)