プロ野球開幕（ＭＬＢ）日本人メジャーリーガーの状況

いよいよ、日米ともプロ野球が開幕しました。

２リーグ、１２球団、各１４３試合のＮＰＢと違い、ＭＬＢは２リーグ各３地区５チームの合計３０チームで、
レギュラーシーズン１６２試合を競います。
さらにその後に長いポストシーズンの試合が控えているため、自然とスケジュールが過密になっています。
加えて、各リーグ１５チームのため、同一リーグだけで試合を組むと、毎回１チームあぶれることになります。
過密日程もあって、あぶれたチーム同士で試合を行わざるを得ず、インターリーグ戦（ＮＰＢ風に言えば交流戦）が、
毎日のように行われます。

日程も変則的で、ＮＰＢのように「毎週、試合のない日がある」ことはなく、ほぼ毎日試合があります。
アメリカにはフットボール、バスケットボール、アイスホッケーなど人気スポーツがほかにもあるし、
スタジアムだって１０万人も入るわけじゃないし、選手に何十億円も払って、これだけ試合をこなしてペイする、
お金を払っているのは、アメリカ人だけでなく、日本のＴＶ局もそうですが、それでもＮＰＢとは格段に違う、
いったいどうやって経営しているのか、摩訶不思議です。

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開幕直前の３／２８までオープン戦（スプリング・トレーニング）の試合があり、３／２９、３０はお休みで、
３／３１に開幕（日付は日本時間）しました。

今年大リーグに参戦している日本人選手は、８人。

昨年までメジャーリーガーだった平野佳寿はＮＰＢ復帰してオリックスに。
有原航平も福岡に移籍。沢村択一は千葉に復帰。筒香嘉智はマイナー契約。

アメリカン・リーグ、東地区に２人。
ＢＯＳ（ボストン・レッドソックス）にＷＢＣで大活躍した吉田正尚。
名前の読みは「まさなお」ではなく「まさたか」。
２０２０年、２０２１年と首位打者に輝き、２０２２年も打率２位。
今年、オリックスからポスティングで移籍した。

ＴＯＲ（トロント・ブルージェイズ）に菊池雄星。
昨年は、３２試合に登板（先発は２０試合）で６勝７敗、防御率５．１９。
通算でも２１勝３１敗と不本意。

中地区は１名。
ＭＩＮ（ミネソタ・ツインズ）に前田健太。
２０２１／９に肘靭帯再建手術、いわゆるトミー・ジョン手術を受け、昨シーズンは出場しなかった。
今季の復活が期待されます。ＭＬＢ通算では、５９勝４１敗、防御率３．８７。

西地区は２人。
ＬＡＡ（ロサンゼルス・エンジェルス）の大谷翔平。
２０１７年に膝、２０１８年には肘の手術を受けたが、２０２１年は大活躍でＭＶＰ。
昨年もＮＹＹ（ニューヨーク・ヤンキース）のアーロン・ジャッジとＭＶＰを争った。
昨年は１５勝９敗で防御率２．３３、通算は２８勝１４敗、防御率２．９１。
打者としては５８６打数、１６０安打、打率２７３、３４本塁打、９５打点
ＭＬＢ５年目の今年、ＭＶＰ＋サイヤング賞のダブル受賞が期待されている。

ＯＡＫ（オークランド・アスレチックス）に藤波晋太郎。
大谷翔平と同年代であり、甲子園で大谷翔平と投げ合って勝っている。
今年阪神からポスティングで移籍、

ナショナル・リーグ

東地区は一人。
ＮＹＭ（ニューヨーク・メッツ）に千賀滉大。
福岡からＦＡ移籍。お化けフォークと言われる落差の大きいフォークを投げる。
昨年は福岡で１１勝６敗、防御率１．９４。

中地区に１人。
ＣＨＣ（シカゴ・カブス）に鈴木誠也。
昨年は３９７打数１０４安打、打率２６２、１４本塁打、４６打点。
ＷＢＣの日本代表に選出されていたが、わき腹を痛めて辞退した。
余談だが、奥さんは元新体操選手の畠山愛理。

西地区も１人。
ＳＤ（サンディエゴ・パドレス）にダルビッシュ有。
昨年は１６勝８敗、防御率３．１０、１９７三振。通算は９５勝７５敗、防御率３．５０。

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ＭＬＢでは、今年から「ピッチクロック」が導入されたと話題になっているが、日本プロ野球が使用する
公認野球規則の８．０４には、２００７年の改定で、無走者のとき、ボールを受けてから１２秒以内に
投球しなければならないとあるそうだ。
違反した場合、球審はボールを宣告することになっているが、厳格には適用されておらず、無走者のときは、
投手が捕手からボールを受けて１５秒以内に投球することという運用を決めているらしい。
しかし、ＭＬＢと違うのは、打者に規制がなく、バッターボックスをはずすことで引き伸ばし可能など、
実効性はいまいちだったようだ。
これについては選手や監督から反対意見や、ルール逃れ方法などが議論されるばかりで、改定当時、
中日監督だった落合博満が、抜け穴を指摘したと伝えられるなど、試合時間短縮にかける意欲が
どうだったのかは疑問だ。