まったく反省されないＴＶの「やらせ」

台風でナシ落下…やらせ？ＮＨＫが撮影、放送は中止 (読売新聞) - goo ニュース

記事の中で、「こちらから頼んだわけではなく、いわゆるヤラセとは違う。」
と言うくだりがある。

私の拙い知識では、事前に打ち合わせして、事実ではないことを
あたかも事実のように報道することを「やらせ」と言うと思ってました。

落果した梨を集めて山積にしてあったものを、このままじゃまずいからと
わざわざばら撒き、それを落果したもののように（報道するため）撮影する。

これが「やらせ」でなくてなんなの。

「撒いてくれ」とは言ってないかも知れない。

「すいません、その山積みの梨、撮影していいですか。」
「えーっ、これ。これはまずいなあ。すっごい落ちたように思われるよ。」
「何とか撮影できないですかね。」
「うーん、じゃ、ちょっと待って。」
と、生産者が梨をその辺りにばら撒く。
「これでどう？こんな感じで落ちてたから、こんな感じで。」
「じゃ、それで行きましょう。」
ここで撮影開始。

まずいよね。

「今は山積にしてありますが、たくさん落ちていたようです。」
「どれくらい落ちてましたか。」
「では、その様子を再現していただきましょう。」
とでもやればヤラセにならなかったんでしょうか。

「再現シーン」のテロップも入れて。

とことん真実を撮りたい、ではなく、
見栄えのする、みんなが見たがる、他局より派手な、視聴率の取れる映像が欲しい、
になってないか。

＊

話は変わるが、昔々のフジＴＶ、朝の番組。
番組レポーターとして朝の町を奔走するなっちゃん。

なっちゃん「あ、あのおじさんに聞いてみましょう。」
座っているおじさんのそばへ走っていく。
なっちゃん「おはようございまーす。何やってらっしゃるんですか。」
おじさん「さっき、言ったじゃない。」
なっちゃん「おじさん、後で聞くから答えてってお願いしたじゃないですか。」
てなことがあったなあ。

まあ、突然カメラを向けて、「なにすんだ。ばかやろう。」では困るからね。