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ITニュースの解説や感想。その他、気になる話題にもガンガン突っ込む。映画の感想はネタばれあり。

現存不適格(偽装マンションだけが危ないわけではない)

2006-12-20 15:14:35 | Weblog
GS溝の口跡地で起工式 耐震偽装、建て替え支援で初(朝日新聞) - goo ニュース

耐震偽装はいわば詐欺だから、被害にあった方はお気の毒というほかないが、
耐震偽装されていないからといってのほほんとしていられないマンションは、
それこそ全国にごまんとある。
いわゆる現存不適格というやつで、1981年以前の建築基準で作られた建物。
(一説には1000万戸以上が現存不適格らしい)

1981年といえば25年前。
築25年くらいならまだまだ現役のビル、マンションはいっぱいある。

その後、1995年の阪神淡路大地震以降は耐震診断の義務付けと、
耐震補強工事がより一層推進されているが、
今回の耐震偽装マンションでも判るように、補強できるものとできないものがある。
中には容積率の関係で、建て直すと以前の戸数が確保できないものもあるはず。

つまり、補強もできず建て直すことも難しいマンションはいくらでもあるはず。

報道だけ見ていると、
耐震偽装マンションはすぐにも倒壊する可能性があり、住めたものではないが、
偽装されてさえいなければ、(現存不適格であっても)大丈夫、
という風に聞こえるが、そんなことはない。

偽装マンションが危ないなら、現存不適格だって十分危ない。

そのほかにも古くなってひびが入ったり、鉄筋が腐ってしまったりして、
建設当時は大丈夫でも管理やメンテナンスが不十分で、
今や危なくなってしまっているマンションも多いことでしょう。

なお、現存不適格問題は放置されているわけではなく、
官公庁や自治体も施策を出しているし、
学者の間でもいろいろと議論されているようだ

ただ、あまりにも数が多く、解決には長い道のりが掛かるということです。
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