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映画「メイズ・ランナー 最後の迷宮」@109シネマズ木場

2018-06-24 23:11:28 | 映画感想
2018/6/22、109シネマズ木場。
5番シアター。
入り口から館内へのの通路が片方だけのシアターはいくつかあるが、
5番はスクリーンが真ん中より右に偏っていて座席中央がスクリーン中央ではない。

一般席、エグゼクティブシートとも2席ほど右に寄ったところが中央になる。
具体的には9、10辺り。

ガラガラ。
109シネマズだけでなく、食堂街もイトーヨーカドーも空いていた。



ディラン・オブライエン、カーヤ・スコデラリーオ、トーマス・ブロディ・サングスター、
ローザ・サラザール



これまでのあらすじ。

第1作(メイズ・ランナー)
記憶を失って高い壁の地に送られたトーマス。
壁の向こうには迷路があり昼間だけ壁が開く。
トーマスは迷路を探るランナーになり、ミンホ(イ・キーホン)と出口のないはずの迷路で、
人間を襲う半機械獣グリーバーを倒し、その部品から新しいルートを見つける。

リーダーのギャリー(ウィル・ポールター)と反目したトーマスは、
ミンホ、ニュート(トーマス・ブロディ・サングスター)、トーマスの後から送り込まれた
テレサ(カーヤ・スコデラリーオ)ら何人かと迷路に入り、ついに出口を見つけるが、
そこは研究室で、トーマスらはゾンビウィルスの耐性実験に利用されていたことを知る。
研究室で追ってきたギャリーを倒したトーマスらは、助けに来た何者かにヘリで連れ去られる。

第2作(砂漠の迷宮)
ヘリが着いた先でトーマスらはクランク(ゾンビ患者)に襲われそうになる。
建物の中には大勢の若者がいて、10名ほどずつ安全な場所に移送されていた。
しかし、それは真っ赤な嘘で、人体実験されていたことがわかり、
トーマスはニュートらを連れて脱走を図る。
テレサも救い出して逃げるが外にはクランクがうじゃうじゃいて、仲間にも感染者が出る。
トーマスらをヘリに乗せたのはWKCDという組織で、反対勢力のRAを探す。

途中でブレンダ(ローザ・サラザール)とジョルジュ(ジャンカルロ・エスポジート)と合流、
ついにRAの基地に到達する。
ブレンダがクランクにかまれるがRAのメアリー医師がトーマスの血液で作った治療薬を投与する。
テレサはWKCDのスパイで、RAの居場所がばれ、WKCDにメアリー医師は殺され、
ミンホが連れ去られる。



そして今作。

ミンホ以下、連れ去られたRAのメンバーを含む大勢が列車に乗せられて移送されていた。
ブレンダ、ジョルジュがバギーで追い、トーマス、ニュートらが列車を襲って切り離し、
列車ごとメンバーを奪還するが、その中にミンホはいなかった。

ミンホは、WKCDの研究所に送られ、テレサらに実験材料にされていた。

トーマスは単独でミンホを助けようとするかニュート、フライパン(デクスター・ダーデン)が同行。
途中、クランクに襲われそうになったところを追ってきたブレンダとジョルジュが助ける。

こうして5人でWKCDの本拠地、ラスト・シティに向かう。

ラスト・シティはは頑強な壁で守られ、周辺はスラム地区のようになっていた。
WKCDではテレサらがフレアの治療薬の研究を行っており、ミンホも利用されていた。

スラム地区に潜入したトーマスらはWKCDに検知され、その後武装集団に捕まるが、
その中にはなんと、第1作で死んだはずのギャリーがいた。

ギャリーは壁の向こうに潜入するルートを知っていた。
ラストシティの中でも特に厳重に警備されたWKCD本部。

トーマスらは潜入しミンホを助け出すことはできるのか。
そしてみんなの運命は。



まず、もう迷宮=MAZEには入りません。
確かに、ニュートがあそこから「break out」するのに3年かかったのに
「break back in」するのか、のセリフがありますが、
入るのは迷宮ではなく「壁の向こう側」です。

物理的な「最後の迷宮」は存在しません。
心理的な迷宮だ、と言われればそれまでですが。



過去2作を見ていることが前提で、前作の時と同様一切の経過説明的なシーンがない。
第1作と第2作の間隔は全米では1年、日本では5か月だったのでさほど違和感はなかったが、
第2作と第3作の間隔は、ディラン・オブライエンが大けがを負ったとはいえ、撮影中断があり、
全米で2年4か月、日本では2年8か月と間が開き、より分かりにくくなった。

ここは日本版だけでも5分~10分程度のダイジェストを入れたほうが良かったかもしれない。

背景であるフレアの蔓延と治療薬開発のための突拍子もない施策が根底にあること、
それに、全体としての対立構造やテレサの裏切り、ブレンダの感染などはストーリー展開の肝だから、
初見客やここまでの展開を忘れてしまった観客に対するケアが欲しかった。

興収は最近のヤングアダルト小説の映画化のご多分に漏れず1>2>3で、
全米では100:80:55とじり貧だが、海外分が100:94:93と踏ん張り、
全体ではそれぞれ前作の1割減にとどまった。

原作小説のタイトルは「メイズ・ランナー」「スコーチ・トライアル」「デス・キュア」で
2作目3作目に「メイズ・ランナー」の文字はない。

2作目3作目はメイズ(迷路)を走るわけではないから大いなるミスリードだが、
このあたりの手法は、「ハンガーゲーム」「ダイバージェント」の原作と映画の関係と類似。
プロモーション上はしょうがなかったのでしょうが、違和感はある。



あんな高いところから、あんな浅い人工池に飛び込んだら即死だとか、
ヘリ(マルチコプタービークル)が火災現場にあそこまでは近づけないとか、
バスの中で誰も死なないしケガしないのは変とかは、演出だからそこまで突っ込む気はない。

厳重警戒の壁の上に地下の排水路からあっさり入れ、そこから内部にもサクッと行けるし、
二人しか連れて行かないと言ってたのに、ブレンダは中に入っているし、町の警戒は雑すぎる。

終盤でペイジと対峙した時、ジャンソンとテレサ以外誰もいないのはなぜ(ゾンビはいたけど)
などなど、やや適当だな、と思う部分もなくはないが、枝葉末節にすぎるか。



鑑賞中、ずっと違和感があったのがブレンダ(ローザ・サラザール)。
「アリータ: バトル・エンジェル」のアリータに見えてしょうがなかった。
もう少し目が大きければアリータだな、なんて思いながら見ていたが、
やっぱりアリータだった。

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