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映画、VoD「ドローン・オブ・ウォー」

2018-06-20 23:22:28 | 映画感想
イーサン・ホーク、ジャニアリー・ジョーンズ、ブルース・グリーンウッド、ゾーイ・クラビッツ



ラスベガス空軍基地。
コンテナの中で無人攻撃機MQ-9リーパーを操縦するトーマス・イーガン少佐(イーサン・ホーク)。
アフガニスタンのカヒリ地区を上空から監視している。
チームは5人編成で、リーパーを操縦しミサイルを発射する操縦士、

目標に誘導レーザーを照射する副操縦士、状況の確認とバックアップでもう2人。
チームの指揮官はジョーンズ中佐(ブルース・グリーンウッド)

アルカイダ系の武装勢力6人をリーパーに搭載する1発68000ドルもするヘルファイアで爆殺。
トミーは仕事を終えて家路につく。

途中のコンビニで酒を買うと、店員に軍服を本物ですかと聞かれ、
今日もタリバン6人を吹っ飛ばしたよ、と答える。
家では2人の子供がいうことを聞かないで妻、モリー(ジャニアリー・ジョーンズ)に怒られている。
家では仕事のことは言わないトミー(トーマスの愛称)、モリーはトミーとの会話が少ないことが不満だ。
モリーはトラックが不調だと言い、トミーが見る約束をする。

新兵が入ってきて、ジョーンズ中佐が訓辞を垂れる。
歴戦のつわもののトミー少佐と違って飛行機に乗ったこともない者もいる。
中佐は副操縦士のカルロスを首にして、若いが優秀な女性、ソアレス(ゾーイ・クラビッツ)を
引き抜いてきたと告げる。

敵が攻撃をエスカレートさせるとの情報で、アメリカ軍の攻撃もエスカレートすることになった。
トミーはコンテナの椅子に座って7千マイル離れた敵を爆殺することに不条理を感じて
実機のパイロットに戻りたいと思っている。

ミサイルで敵を撃破した後に、家ではBBQの肉を焼いている自分がやるせない。
パイロットへの復帰を希望する書類を妻に見られけんかになる。
妻はセキュリティ上何も話せないトミーを責める。

別の日、タリバンの爆弾製造工場を監視、ミサイルを撃ち込むことになった。
一瞬リーパーの接続が切れ、復帰したのちミサイルを発射。

着弾までの間に子供二人が近づいてきて、爆発の巻き添えになった。
ジョーンズ中佐は、トミーにあれは全員の責任だと慰めを言うが、
トミーは自分のせいだという。

しばらくしてチームは上からのお達しでCIAの指令で動くことになった。

目標の特定をはっきりとした識別ではなくパターン認識でやる、
交戦規定も今までとは別のものに従うことになった。
中佐は、多分捕まえるより簡単で安上がりだからだろうと語る。

CIAの指令は無慈悲で標的以外に非戦闘員がいるのも構わず攻撃を指令する。

命令は命令だと口では言っても心はどんどんむしばまれていく。
果たしてトミーはどうなるのか。家族との関係は。



邦画のようなかなりゆっくりとした展開。
リアルな戦闘シーンではなく、ディスプレイの中で行われる戦争。

1万キロ以上離れた遠くから指令してミサイルを発射する。
劇中でも語られるがゲームのような感覚で行われる殺戮。

ただでさえフラストレーションのたまる戦い方なのに、CIAの指令は無慈悲、理不尽。
女、子供、一般市民の巻き添えも厭わず指令する。
CIAならやりかねないというかやるだろうな、と思わせる。

ラストはやや違和感。
アメリカ的には主人公が正気を取り戻し、復縁を目指す明るい未来を匂わせるんだろうけど、
あれで復縁するのかが不思議。
妻が家を出て旦那が迎えに行って復縁するってのは定石なのかな。



MQ-9リーパーは、全長約11m、全幅約20mとかなり大きい。
巡航速度は300km/h程度、航続距離は最大6000kmにも達する。
映画のように目標を固定して映像化するのはどうやったらできるのかは気になる。



軍の専門用語やスラングで理解不能な語が頻出。

大体はジョーンズ中佐が解説してくれているが、
UAV(無人航空機)、IED(簡易爆弾)、TARFU、I&I、などなど。
逆にCIAをクリスチャン・イン・アクションと呼ぶなども。

最後まで分からなかったのは「戦場でブラックジャック」

原題は、GOOD KILL。
良い殺し、ではなく、good job の job が殺しになっていると思うので、
「よくやった」ではないか。
スラング、軍事用語多用で字幕作者泣かせっぽい。



ゾーイ・クラビッツは、155cmと小柄。
「Xメン:ファーストジェネレーション」や「ファンタビ」にも出ているが全く記憶にない。
「ダイバージェント」のシリーズ3作にも同じ役柄で出ている。

ジャニアリー・ジョーンズは、「アンノウン」でリーアム・ニーソンの妻の(役を演じていた)スパイ。




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