ITニュース、ほか何でもあり。by KGR

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男女の役割分担、就業が社会参加とは?

2006-08-11 01:07:31 | Weblog
放送大学の授業で何人かの人と議論をし、また議論の結果を聞く機会があった。

もともとは問題解決の考え方の技法の学習で、
議論するテーマは実は何でも良いし、解決策の優劣も重要ではないのだが、
「少子化」「介護負担」などの重いテーマを議論したチームもあった。

そもそも少子化がなぜ問題か、はおいといて、
少子化という社会問題が子供を生むにはという個人的問題に矮小化されたり、

介護負担をどうやって軽減するのかが、
介護されないためにはどうするかへとすり替えがあったりしたが、

これもこの際、取り上げないこととして、気になった点が2つ。

ひとつは、「男は仕事、女は家庭」という男女の役割分担を、
多くの人が前提に考えているということだ。

男も家のことをやらなきゃと頭では判っているものの、
現実にはなかなか厳しい、というのなら判る。

旦那は外で働いているんだから家事を手伝えというのは妻のわがままだ、
とまで言う人もいて、とてもびっくりした。

もうひとつは、「仕事をすることが社会参加」だと考えている人が多いこと。

心身の健康を維持するために社会参加により生きがいを持つ、
うーん、なかなか良い意見だ。

ところが具体策が、定年延長、再雇用だと。
まあ、これからの社会、年金がどうなるのか、就職していないと不安、はわかる。

それはともかく、定年になると社会から隔絶されるという考えのようだ。

実はこの話、別のことではなくリンクしている。
つまり、男女の役割分担と退職で生きがいをなくす話は裏腹だと思う。

定年で仕事から解放されたら、家のこと、地域のこと、かみさんのこと、自分のこと、
やりたくてもやれなかったことをやろう、ではなく、
仕事を失えば、やることが無くなって生きがいもなくしてしまう、との考えだ。

やることが無いって家事も出来ないからだよね。

妻がそれまで自分を支えて家事に専念してくれていたとしたら、
自分は仕事の重圧から解放されたんだから、
妻も家事労働から解放、とまでは行かなくても軽減はしてやろう位は考えろよ。

家事全般は確かに大変ですよ。

旦那が毎日家にいて、しなくてよかった昼間の世話までしなくちゃならない。
家事が1.5倍になる、こりゃたまらん。
あんたは仕事から解放されたんだから、私も家事から解放してよ、
ついては別れましょう、てのはある意味当然の帰結かもしれない。

家事だけでなく、子育ても近所づきあいもかみさん任せ。
あんた一体何が出来るのって思われるようじゃどうしようもない。

ふざけんな、いままで俺が働いて稼いで食わしてやってたんじゃないか、
は禁句です。
たとえ思っていても口にしてはいけません。

話が飛んでしまいました。

男女の違いはもちろんあります。
生物学的にも違うし、社会的にもまだまだ差があります。
結果として男にしか出来ないこと、女にしか出来ないこともいっぱいあります。

しかし、だからといって、
男は仕事が出来れば良い、なんて思っていていいのでしょうか。
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2 コメント

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すずさん、コメントありがとう。 (KGR)
2006-08-11 09:58:30
今回は私もびっくりしました。



本人たちの意識もそうですが、

メディア(特にTV)の影響もあると思います。



若い子が料理がうまいと「良いお嫁さんになれるよ」

奥さんが旦那が家事を手伝うと言うと「良いですね」「幸せですね」と言う。



家事は奥さんの役目で旦那は家事が出来ないのが、

当然という意識があるからでしょう。



「サザエさん」の家もそうですよね。



うちの息子は料理も掃除も当たり前にしますし、

娘の旦那候補(未定)にも当然家事全般の能力を要求します。
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そういう考えを聞くと、がっかりします。 (すず)
2006-08-11 08:34:56
 「男は仕事、女は家庭」の考え方は、今もってなくならないですね。地方では尚更ですが、若い世代が以外にもこの呪縛に囚われていて、改めようという気持ちが薄いように感じます。「頭では判っていても、親のそういう姿を見ているので、自分はなかなか出来ない」という言い訳でしょうか。「日常生活を普通に生きる基礎力」の大切さを感じて欲しいです。

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