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誤登録の恐怖

2010-03-20 10:58:03 | IT
DNAデータベースに誤情報、別人に逮捕状 神奈川県警(朝日新聞) - goo ニュース

DNA鑑定の精度がいくら上がったとしても、DBへの登録でミスってしまえば何にもならない。

何をどう間違ったのか、どこでどう間違ったのかははっきりしないが、
登録ミス、取り違え等々人為的ミスは十分考えられるわけで、
いずれ再鑑定でミスがはっきりするにせよ、それまでの間には、
警察に乗り込まれ、家宅捜索され、任意同行やら、逮捕やらされてしまうわけで、
個人的に受ける精神的ダメージはもちろん、社会的、経済的にも大ダメージだ。

任意同行と言えども、その間仕事は中断、やりかけの仕事がダメになる場合もあるし、
家宅捜索などでごそっと資料等を持って行かれたひにゃあ、
たとえ返してもらっても、原状復帰には多大な時間と労力を要するし、
経済的損失は計り知れない。

親兄弟姉妹親戚等はいずれ間違いがはっきりした時点で理解してもらえると思うが、
近所、知人、勤務先、取引先などでは、誤解を受けたままになる可能性も高い。

当初は信用失墜必至で、勤務先、取引先に迷惑がかかることは間違いなく、
誤解を解き、名誉回復するための労力と時間は誰も負担してくれない。

更には、本人の情報が警察に押さえられているのは何かあるのではないかなど、
あらぬ詮索、疑いの目を持たれる可能性もある。

それが自分が蒔いた種ならまだしも、登録ミスであるとしたら、救いようがない。

一部の個人情報では、自分の情報がどう登録されているかを確認する権利があるようだが、
警察に自分のどんな情報があるかなんて考えたこともない人が大半だろう。

それが間違っていて、場合によっては逮捕される。
今回は逮捕はされなかったようだが、家宅捜索と任意同行はされたわけで、
警察権力という一般市民にとって抗うことのできない強権力に翻弄される。

これはもう恐怖以外の何物でもない。
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