稲川淳二風・トトのアップの顔で話を始めます。
私の通っていた高校は都心にある女子高ですが、当時の校舎はかなり古くなっていました。
教室の廊下側には、前と後ろにドアがあり、
ドアの上の方、ちょうど人の顔が来るあたりにガラスが入っていました。
いつの頃からか、そのドアが風もないのに、急に開くようになりました。
授業中も休み時間も、急に開くのです。
自称 「私、霊感が強いのよ」 というクラスメートは、
「時々、マッシュルームカットの女の子が覗いてる」 と言いました。
私たちの何年か先輩が授業中に急に亡くなったという噂があり、その子じゃないかと話していました。
ある、定期試験のときのこと。
全員テスト用紙に向かって、答案を書いている静寂のとき。
突然、廊下の端のクラスの、前のドア・後ろのドア、
次のクラスの前のドア・後ろのドア、
また次のクラスの前のドア・後ろのドア…
順番にバタン、バタン、バタンと風が駆け抜けるように開いていきました。
廊下をはさんで教室の反対側には、窓や手洗いするための蛇口がいくつか並んだ流しがあり、鏡がありましたが、
最後のクラスの戸が開いたあと、そのクラスの前にあった流しから、
ガシャーン! と音がしました。
悲鳴があがり、どこのクラスからもザワザワした話声が起こりました。
監督の先生が音のした方を見にいって、戻ってきて言いました。
「流しの上の鏡が落ちて割れただけだから、みんな静かにしてテストやって」
しかし、おかしいでしょう?
風が吹いたとしても、カチャリと閉まる戸が、端から順番に開くなんて。
しかも、しっかり止めてあるはずの鏡が、そんな簡単に落ちるはずもないのに。
それに、タイミングが良すぎました。
話はこれだけでオチも何もないのですけど、リアルな話なんて そんなもんです。
最後にトトの顔でシメ。
うらめしや~
私の通っていた高校は都心にある女子高ですが、当時の校舎はかなり古くなっていました。
教室の廊下側には、前と後ろにドアがあり、
ドアの上の方、ちょうど人の顔が来るあたりにガラスが入っていました。
いつの頃からか、そのドアが風もないのに、急に開くようになりました。
授業中も休み時間も、急に開くのです。
自称 「私、霊感が強いのよ」 というクラスメートは、
「時々、マッシュルームカットの女の子が覗いてる」 と言いました。
私たちの何年か先輩が授業中に急に亡くなったという噂があり、その子じゃないかと話していました。
ある、定期試験のときのこと。
全員テスト用紙に向かって、答案を書いている静寂のとき。
突然、廊下の端のクラスの、前のドア・後ろのドア、
次のクラスの前のドア・後ろのドア、
また次のクラスの前のドア・後ろのドア…
順番にバタン、バタン、バタンと風が駆け抜けるように開いていきました。
廊下をはさんで教室の反対側には、窓や手洗いするための蛇口がいくつか並んだ流しがあり、鏡がありましたが、
最後のクラスの戸が開いたあと、そのクラスの前にあった流しから、
ガシャーン! と音がしました。
悲鳴があがり、どこのクラスからもザワザワした話声が起こりました。
監督の先生が音のした方を見にいって、戻ってきて言いました。
「流しの上の鏡が落ちて割れただけだから、みんな静かにしてテストやって」
しかし、おかしいでしょう?
風が吹いたとしても、カチャリと閉まる戸が、端から順番に開くなんて。
しかも、しっかり止めてあるはずの鏡が、そんな簡単に落ちるはずもないのに。
それに、タイミングが良すぎました。
話はこれだけでオチも何もないのですけど、リアルな話なんて そんなもんです。
最後にトトの顔でシメ。
うらめしや~