この日は講座の区切りの日。
春から制作してきた作業の完成を目指します。
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作業を見守る私は
細長い二つの帯の版が気になっていました。
グラデーションの下地にドローイングを加え
コラージュの断片のような版を次々に刷り重ねた結果
幾つものパターンが仕上がり
複雑にオーバーラップするディテールからは
深遠な表現が生まれました。
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TIPAでは幾つかのシルク本が
教科書的役割となっていますが
最近、注目している本がコチラ
上の作者のオススメ図書です。
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次に紹介する取り組みは
シルクスクリーンプリントでの制作を
3年間継続してきた方の作品です。
これまでに制作した秀作を意識しながら
この後、どのように発展させるかが
現在の課題となっています。
シリーズとして完成させるには
作家の力量が問われるところ。
ぜひ一山越えてもらいたいと応援しています!
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こちらは
“0”から“9”までナンバリングされたコースター作品です。
リバーシブルのデザインとなっています。
なぜ、ナンバリングされているのでしょうか?
“9”のコースターの上のカップを見て下さい。
持ち手が“9”の形です。
そうです!
持ち手部分が“0”から“9”のカップセットのための
コースター作品なのです。
私にはバウハウスのプロダクトデザイン課題のように見えました。
記:徳永好恵
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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