田切通信

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入間航空祭2024を見てきました その4

2024-11-13 11:07:29 | その他

 展示されている飛行機を見ながら進むと、滑走路の終端に至ります。更に通路を進むと、だいぶ先の方に狭山駅寄りの外柵の一部を開けた臨時の出入り口が作られています。午後のブルーインパルスの展示飛行に間に合うように、狭山駅側出入り口からメイン会場に向かって歩いてくる人も多数いました。

 

 滑走路の先端付近に入間基地の消防隊がありました。これは消防庁ではなく、自衛隊に所属する消防隊です。

 

 何やら格好いい消防車が並んでいました。航空火災対応の車両だと思われます。民間では見ない形状で、なんか変形合体しそうです。

 

 消防車の奥に停まっていたのは、陸上自衛隊の高機動車と中型トラック。恐らく第1空挺団のものでしょう。

 

 通路脇にあった小屋。何かの倉庫だと思いますが、こんな古臭い小屋にまで管理番号が割り当てられています。

 

 滑走路そのものは、基地関係者でも無断の立ち入り禁止のようです。立ち入るには基地司令の許可を受ける手続きがいります。

 

 さて、僕と同じように通路を歩いている見学者も多数いますが、基地の外柵の外側にも見学者が群がっていました。入場口が限られるので多少面倒とはいえ、基地内に入ればもっと近くで見られるのに、何で外柵の外にいるのだろうと思いましたが、よく観察すると理由がほぼ分かりました。基地内では椅子・三脚・脚立の使用が禁止されていましたが、外なら使っても問題ない。上の写真に柵に脚立が立て掛けられているのが写っています。また、椅子とテーブルを出して、飲食を楽しんでいる人もいました。ビールや缶チューハイを飲んでいました。基地内は飲酒が禁止されていましたが、柵の外ならその制限はもちろんない。

 

 滑走路の先端部分は、下り斜面になっていました。万が一、飛行機が停止できなかったとき用のネットが張られていました。

 

 これは飛行誘導灯かな。

 

 やっとのことでメイン会場の反対側に着きました。先程は間近で見たC130が見えます。全体がよく見えて、プロペラが同じ位置で固定されているのが分かります。

 

 EC1、銀のC1、迷彩柄のC1、そしてC2が並んでいます。これもこうやって全体を見られるのは反対側に来たからです。こうして並べて見ると、C2はやはりでかいです。

 

 入間基地所属の軽装甲機動車がありました。野戦はしないだろうに、何故かつや消し塗装です。航空自衛隊迷彩柄のヘルメットと防弾チョッキを貸し出していて、記念撮影が出来ました。なかなか人気があって、長い列が出来ていました。

 

 高台にあるこれは、航空自衛隊の対空ミサイル「パトリオット」(正しい発音はペィトリオット)のレーダーです。展示なのか実任務で展開しているのか判断できませんでした。

 

 展示されているパトリオットの発射機と、2台の大型トレーラーです。このトレーラーは1台はベッド、もう1台はシャワー、洗面台等が設置されていて、対空ミサイルの部隊が基地以外の別な場所に配備された際に、テントを張ったりすることなく、時間の無駄なく任務遂行できるようにするための装備品です。分かりやすく言うと、大人数用のキャンピングカーです。それぞれの内部も公開していました。

 

 午後の展示飛行が始まり、ブルーインパルスが離陸しました。滑走路の待機場所には7機展示されていましたが、飛行に参加するのはその内の6機。1機は予備機です。

 

 次々に離陸していきます。さすがに航空祭のメインイベントで、他の展示飛行に比べて飛行時間も長く、これ撮影目当てのカメラマンも多数いたようです。

 

 4機によるダイヤモンド編隊です。こうやって機体に寄った写真ばかり撮っていると、単なる飛行機写真になってしまいますね。それはそれれで好き好きはあると思いますし、機体のディディールも大事でしょうが、そればかりでは入間基地でこの晴れ空の中で飛んでいるのが全く分かりません。つまりどこのイベントで撮っても同じような絵面になってしまいます。

 

 滑走路を超低空でパスする機体です。午後の時間帯はこちら側は半逆光になります。

 

 上空から急降下で滑走路に侵入してくる機体です。地上では例のかっこいい消防車が展示されています。

 

 雲一つない青空にダイヤモンド編隊が自在に飛び回ります。

 

 今度は5機編隊で滑走路の上空をパスしました。

 

 そのまま大きく旋回して遠ざかります。

 

 雲のように目えるのは、スモークの残りです。

 

 飛行終盤は6機すべてで編隊を組みました。スモークで星やハートを描いたりしました。

 

 展示飛行の最後はラストフライトになるナンバー18-1031のC1です。1030とペアで飛び立ちました。

 

 大型の輸送機なのに軽快な運動性を披露しました。開発当初(装備前)に「近隣諸国に脅威を与えない為」という謎の理由で、機体全長を少し切り詰め、航続距離を短くした機種です。今にして思うと、航続距離が足りなくて海外の邦人救助も出来ないし馬鹿な事をしたものです。確か単距離発着の実験機体「飛鳥」もC1ベース(ほぼ同じだったかな?)だった記憶もあります。

 

 ひとしきり滑走路上空で展示飛行をして、無事に着陸しました。着陸後には消防車が並んで放水によるゲートを作り、その下を通過する引退セレモニーがありました。これで航空祭の飛行プログラムは全て終了で、1500で閉会となります。

 

 閉会に前後して、ものすごい数の人が一度に退場するのですが、基本的に臨時の通路に臨時のゲートで、広さが充分ではありません。人員集中による大渋滞が発生しました。僕も1445くらいに移動を始めましたが、狭山市駅側の臨時ゲートを出られるまでに1時間半くらいかかりました。実はこれが一番疲れた。

 

 退場の渋滞の列に並んでいたら、大きな飛行音がして展示機たちが退場を始めました。これは全くの予想外で、カメラの準備もなかったし、そもそもぎゅうぎゅうの満員電車状態でしたから、すぐには写真が撮れませんでした。F15は飛び立ってから大サービスで背面飛行で機体の上面を見せてくれましたが、撮影は間に合いませんでした。その後上空を旋回して、2回通過しました。写真はその2回目の通過時にやっと間に合って撮れたものです。

 

 ジェットビートルに似た銀のC1が離陸しました。

 

 さて、今回の入間航空祭で得た教訓は、

1.手荷物検査なんかなかった。(来年もないとは限りません)

2・小椅子を使っても、何も咎められていなかった。(でも、規定違反です)

3・飛行そのものを見るにはメインエリアより、ランウェイビューエリアがお薦め。(でも午後は半逆光)

4.とにかく帰りは大渋滞を覚悟。

5.仮設トイレも大渋滞!切羽詰まってからでは、確実に間に合わない。(人生を悟ってしまうかも)

6.”へんたい”はあまり連呼されない。

 でした。

 

 おまけ・・出していいか悩みましたが、

 会場内を闊歩していたこの人、見る人が見ればわかりますが、旧ナチスドイツの空軍元帥の制服です。基地内ではこのような軍服を着ていてもそれ程目立ちませんが、着替えをするような施設はなかったので、家から(あるいは最寄駅から)この格好で来たと思われます。友人に訪ねたら、その世界ではなかなか有名な人らしいです。

 

 良い天気で、大変楽しいイベントでした。帰りの渋滞はさすがに難儀しましたが、それを回避して少し早めに退出するか、開き直って渋滞が解消するまで居座るかすればいいでしょう。また遊びに行こっと。



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