腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



“映画と腕時計”シリーズに引き続き“ROLEXの秘密”シリーズも二桁の10回目になりました。こんなに続くとは...
まぁ、本日のネタは前もって言っておきますが、“秘密”という程ではございません。

先週は、オメガの修理仕上がりが多かったのですが、今週はロレックスの修理がバタバタと仕上がりました。
まずこちらのデイトナ↓

寝屋川市在住のK様、機械の修理ということではなかったのですが、ケース、ブレスの研磨(新品仕上げ)のお預かり。ピカピカです。

こちらのデイトナは1997年から98年にかけて製造されたモデル(Ref.16523)で、搭載されているムーブメントはETA社に統合されたバルジュー社から離れたゼニス社の“エル・プリメロ”(Cal.4030)です。

1969年に世に出たこのムーブメントは毎時3万6000振動という現在でも最高のビート数を誇りました。しかし、ハイビートにすればするほど機械の消耗度も上がり、ロレックスでは2万8800振動に抑えて安定性を高める工夫をしています。
名機“エル・プリメロ”搭載とういことで、このモデルの人気は非常に高く、今に続くデイトナ人気を括弧たるものにしました。

現在のデイトナは2000年より念願の自社ムーブメント(Cal.4130)を搭載した新型に変わっています。
生産が終了してますますプレミアが必至の“エル・プリメロ”デイトナ。大事にお使い下さいませ。

続きましてこちらはデイトジャストのオンパレード↓

デジカメで写真撮ってて『エバンス』さんや『モンデール銀座』さんのカタログ撮影のような感じでしたが、左から堺市在住のT様の16233。真ん中が豊中市在住のA様の68273。右が守口市在住のI様の68274G。
真ん中と右はボーイズサイズ。(ミッドサイズとも言います)

これはあまり知られていないかもしれませんが、実はボーイズにはレディースのムーブメントが入っています。
知ってました?

ボーイズサイズは市場でも数が少ないので意外と高額です。メンズよりも高い場合があります。
皆様大事にお使い下さいませ。


今日は敬愛するジョン・レノンの命日なので、BEATLESのCDでも聞きながら仕事しようと考えている腕時計修理専門店トゥールビヨン店主。

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